DX=デジタルトランスフォーメーション
「なんか世の中では、DXをやらないと取り残される気がする。」
「でも具体的に何をやればいいのか?」
「本を読もうと思っても、専門的すぎるものが多い・・・」
DXが企業の成長に必要と言われるようになってから、そんなに時間は経っていないようにも思いますが、今となっては取り組まない企業は時代遅れの烙印を押されかねない・・・そんな不思議な言葉です。
不思議な言葉に輪をかけて、定義がイマイチ決まっていないこともあり、こういった面でも取り組みにくいのが、このDX。
DXとは何なのか?どういう進め方がいいのか?など、DX初心者向けの本です。
マンガが途中にはさまっているので、より読みやすい印象の本になっています。
目次
1_DXを知る
2_DXを企画する
3_DXを始める
4_DXを成功させる
5_DXを継続させる
この本の内容拾い読み
DXとは?
DX=デジタルトランスフォーメーション
この言葉が生まれたのは2004年で、日本の大企業が反応し始めたのが2010年くらいのことだそうですが、ようやく中小企業が動き始めたのがこの近年で、DXの定義というものは色々な表現で定義されているようです。
この本でのDXの定義は
「データやデジタル技術を活用して、新たな価値を創出して競争上の優位を確立すること」
こんな感じで定義されています。
さらに具体的にすると
・顧客課題を解決する商品やサービス、
・商品やサービスを継続的に実現するための売上モデルや、コスト構造や経営資源の回転率
・必要な人材、施設や設備、資金、技術、ブランドなど
・経営資源を動かし、顧客価値を実現するための手段
これらのことをデジタルという道具を使って、競争上の優位を獲得すること
こんなイメージのようです。
確かに広いので、立場や見方で表現が色々なかたちになりそうです。
DXの本質とは?
「実際にDXを導入しよう」と言われても、何を、どんなことから始めればいいのか?範囲が広すぎて手がつけられないというのが本音の人も多いのでは?
この本でのDXの本質は
「成長率ではなく、実現までの速さを最大化させることに尽きる」
としています。
もう少し具体化すると、「デジタルで時間を早回しする。」
アナログで処理していたものを、デジタルで高速処理することで、一年かかっていたものを数日に圧縮するイメージで、処理スピードを上げていけば、結果として成長率もついてくると考えられています。
「実現までの速さを最大化」させる行動や打ち手は、実務の現場レベルで個人や小さなグループでは考えやすいのですが、
「成長率を考えて」から考え始めると、コントロールできない要素がたくさん出てきて、実務の現場レベルで個人や小さなグループでは手に負えないことが多くなると思います。
「実現までの速さを最大化」は分かりやすい考え方です。
終わりに
ビジネスの世界はいろんなブームが起きます。
古いところでは、ISOやIT化、近年であればIoTそしてこのDXなどなど。
歴史を振り返ると、ブームであっても仕組みやツールに関するものは、取り組んでおかないと、結局あとあと辛くなるものが多いような気がしていて・・・
新しいものを避けながら仕事をしていくことも可能なのでしょうが、そういった方は時間効率の良くない仕事の仕方をしていることが多いと思います。
あとあと辛くならないように、まずはこの本から始めてみませんか?
ではでは