Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル

「Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル」を読んでみました。

この本ってどんな本?

Z世代と呼ばれる1996〜2012年生まれの世代とは?どんなことを考え、どんな思考で働き方や価値観を持っているのか?を解説した本で、これから社会に次々と出てくる若者たちに対して、どのようなアプローチやマーケティングを考えていくのかを解説してある本です。俗にいう「いまどきの若者」がどんな感じの傾向があるのかが垣間見える本になっています。

著者はアメリカの方なので、アメリカの若者について書かれているのですが、この本を読んでいると、日本の若者もおそらく大差ないだろうなと感じます。Z世代をざっくりチェックしたい方にはおすすめの本です。

この本をオススメしたい方は?

・Z世代って何?と素朴な疑問を持たれている方
・すでに何年も社会で何年も働いている方
・企業で人事担当をしている方

この本のざっくり紹介

Z世代の定義とは|
Z世代って何?私たち何世代?読む前から?が連続しまくったのですが、まずは、この本で定義されている世代の確認をします。

Z世代 1996年生まれ〜2012年生まれ
ミレニアル世代 1977年生まれ〜1995年生まれ
X世代 1965年生まれ〜1976年生まれ
ベビーブーマー世代 1946年生まれ〜1964年生まれ
伝統主義者世代 1945以前〜

こんな感じで、Z世代は021年現在だと、上は25歳から、下は9歳くらいといったところで、この本は特に25歳から20歳くらいの年齢層を中心に書かれています。

|Z世代の育った環境|
私自身は、Z世代から遠くて、「部活の最中に水を飲んだら、怒られるくらいの世代」なのですが、この本に書かれるZ世代は、アメリカの若者をベースとしているので、若干のお国柄の違いはあるかと思いますが、日本と大差は無いかなとは思いました。確かに私の若かりし時代の感覚とはかなり違う。

環境はかなり大きいなと感じました。この本に書かれていた、環境の違いの一部をざっくり書き出すとこんな感じです。
・生まれた時から、インターネットが身近にあり
・趣味の調べ物はもちろんのこと学習すらGoogleやYoutubeで検索し
・友人とのコミュニケーションはショートメッセージ(日本だとLineかな?)
・エンタメはNetflixとYoutubeで、時間に合わせてテレビを見る感覚が無い
・大人になっても相当の期間を学費ローンを支払い続ける親を見てきた世代
そりゃ色々感覚が違って当然だなと、納得してしまいました。

この本の中にも、Z世代に対してはこんなことまでやらなきゃいけないのか?と対応に苦戦している企業のお話も出てきますが、環境の違いなどの背景を考えると、そこまで理解に苦しむお話でも無いかなと、思いました。

|Z世代は無視できない|
「Z世代ねー、いまどきの若者なんでしょ。ウチの会社に、Z世代が入ってきたところで、そんなに影響はなでしょう」
と思っている方、影響大ありです。忘れがちなのですがこれからの顧客はこのZ世代が中心になってきます。

この本には、具体的な事例がたくさん出てきますが、Z世代の大枠の嗜好をつかんでおかないと、これから商売にならなくなる可能性が大だなと感じました。その嗜好を肌で理解しているのは、「ウチの会社に入った、いまどきの若者」になります。彼らの意見は貴重です。

彼らを理解するための一つの方法として、この本はおすすめです。読む前と読んだ後では彼らの嗜好や行動が違って見えます。企業の人事や教育に携わっている方には、一読の価値はあるかなと思います。

ページ数と読みやすさのイメージ

350ページ弱くらいの内容です。
ページ数もあるので、一気読みは厳しいかと思いますが、翻訳本の中では読みやすい部類かなと思います。Z世代を知りたいと思っている方、Z世代の扱いに悩んでいる方には、スイスイと読める感じではないかと思います。ではでは。

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