「めづめづ和文化研究所 京都」を読んでみました。
この本ってどんな本?
京都文化を紹介した本で、小栗左多里さんのマンガ本です。『ダーリンは外国人』を描かれた方ですね。この夫婦が、茶道や花道などのたしなみや、お寺や神社について、そして扇子や和菓子などの伝統工芸について、夫のトニーさんと体験したいろいろを紹介しています。2008年出版の本で12年くらい前の本になりますが、文化系についての内容なので、令和の今、読んでも楽しめる本です。
この本のざっくり紹介
古くからの日本文化が詰まったエリア「京都」日本人なら、極めなくても一般常識レベルでは知っておきたい日本文化の、茶道や華道などの、たしなみ系について、ざっくり触れられる本が無いかなと思い、この本を読んでみました。面白かったです。
この本は、先生が色々と解説してくれるタイプの本ではなく、作者が体験したその様子をマンガや文章にしてくれているので、気楽に初心者目線で楽しめます。
どれも興味深かったのですが、私の中では、特に香道は、聞いたことはあるけどよくわからない、〇〇道の筆頭なのでしたが、こういう世界なんだと初めて知る内容ばかりでした。茶道が趣味、華道が趣味は、何となく理解できるのですが、「香道が趣味です」という方には出会ったことがありません。初歩的な世界を知ることができます。
こんな感じで、作者は茶道や、お寺で枯山水を学んだり扇子や蒔絵を体験したりと、古くからの日本文化を堪能しまくっています。多分この本に書かれていることを、全て体験した日本人は、ほぼいないのでは無いかというくらい。聞いた事はあるけど、よく知らないことが盛りだくさんでした。全てとは言わなくても、一生のうちに半分くらいは体験してみたいです。
この本をオススメしたい方は?
・古くからの日本文化に興味がある方
・体験ルポが好きな方
こんな方々にはオススメの本です。
日本人が知っておくべき、古くからの日本文化は、この本でかなりの部分をカバーしてくれる気がします。途中に入ってくるトニーさんのコラムも楽しい本です。あと本の構成とレイアウトなどもキレイな本で、このあたりも楽しめます。
ページ数と読みやすさのイメージ
150ページくらいの内容です。
基本はマンガなので、気軽な感じで読めます。マンガや小説に限らず、普段、本自体を読まない人でも、日本文化に興味がある方は楽しめるんではないかと思います。一気に読めます。お気に入りの章を何度も読むのもオススメです。私はおいしいお茶を飲むために「煎茶のおいしい淹れ方」の章を何度も見返しています。