「ビジネス教養としてのアート」

「ビジネス教養としてのアート」を読んでみました。

この本ってどんな本?

紀元前から現代までの代表的なアート、その作品が生まれた歴史や背景や技法などの情報、それらをアート初心者にわかりやすく解説してくれている本です。年代をある程度把握しやすいように、冒頭に歴史年表も掲載してあります。紀元前の彫刻から、有名なところでは現代作家のバンクシーや、アートとAIとの関わりなどについても解説してあります。

この本のざっくり紹介

タイトルの通り、ビジネスマンに限りませんが、「大人であれば持っておいたほうが良い教養だよなー」と思えるレベルのアートについての教養が得られる本です。
◆アートと経済
◆アートと歴史
◆アートと思想
◆アートとテクノロジー
◆アートと技法
の各章ごとに解説をしてくれます。
解説と同時に代表的な作品を写真で紹介してくれるので、「そういう作品なんだー」という感じの知識が得られるのも初心者にはありがたかったです。

多分、一度は見たことがあると思いますが、『サモトラのニケ』『ミロのヴィーナス』(ピンと来ない方はGoogle検索をどうぞ)が紀元前の作品とは思いませんでした。この本は、こんな感じでちょっとした驚きがたくさんあります。

個人的には特に、アートとテクノロジーの章では、
・キャンバスが発明されることで、絵画の持ち運びが可能になり、
・航海技術が発達することによって他地域の情報や文化が入ってきて、
・写真が発明されてから、主に絵画は作者の考え方を表すものに変わって、
・インターネットによっても更に変化していく様子が紹介されています。

技術革新が大きな影響を与えるんだなと、なるほどなーと思える内容でした。

この本をオススメしたい方は?

アートについての初歩的な知識が欲しい方、アートについての歴史とその遍歴について大きくざっくり知りたい方にオススメです。絵画に限らず彫刻や焼き物などの工芸品についても広くカバーした内容で、一般常識レベルの知識としては充分な内容だと感じました。

ページ数と読みやすさのイメージ

全230ページ強の内容です。
文章は読みやすくて、さらっと読み切ってしまえます。
一つのテーマを数ページで解説していく方式なので、ゆっくり小分けに読んでも問題ないと思います。その際は、最初の年表を確認しながら読むといいかもしれません。ある程度時代を把握しながら読んだ方が楽しめると思います。
ではでは。

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