この本を読んで欲しい人
・民俗学。とっつきにくいと思っている人にこの本がおすすめ。
・風習、習慣、言い伝え。ルーツが知りたい人。
・お茶、着物、食事、そのくらいが日本文化だと思っている人に。
目次
1章 日常のなぜ
2章 四季のなぜ
3章 人生のなぜ
4章 都市伝説のなぜ
この本のざっくり紹介
Kohji AsakawaによるPixabayからの画像
民俗学って?
「民俗学」
なんか敷居高くないですか?
「学」と付くからには学問な訳で、「経済学」や「心理学」ほどメジャーな印象もなく、なんか近寄りがたいイメージに聞こえませんか?
この本は民俗学のほんの入り口を、カジュアルに紹介した一冊なのですが、私の民俗学という分野の学問の感想は、「日本文化の塊」といったところでしょうか。
本当に生活に密着した文化や風習が、民俗学の守備範囲で、地鎮祭や結婚式や葬式のような人生の節目のセレモニーもあれば、福引や一本締めといったルーツのわからない風習なんかもそれに当たるのだとか。
「民俗学」思っているよりは近い世界なのかも。
面白かったものを少し紹介
親戚の呼び名
本人から見て子の子は「孫」その先は「曾孫」その次は「玄孫」まだ先があって次は「来孫」そして「昆孫」になるんだそうです。
あと家系図上ものすごく遠いけど、実際に会う機会があって呼び名がわからない関係。
「いとこの子供」これは結構会う可能性が高い親戚だと思うのですが、さてなんていうんでしょうか?答えは「再従兄弟姉妹」なんだそうです。呼んだことないです・・・
初夢はどうして一月二日に見るのか?
「一富士、二鷹、三茄子」初夢のめでたい並びなのですが、でも一月二日の夢ってなんかおかしくないですか?初夢というからには一月一日の朝見た夢であるべきなのでは?
そう思っていたのですが、昔は大晦日は家族で夜明かしを行なって「年神様」を迎えるための日で、新年で初めて夢を見るのは一月二日だったからなんだそう。
終わりに
民俗学って遠い世界の学問だと思っている人も多いかと思います。(私もその一人でしたが・・・)そのイメージと反して、本当に身近で身近すぎる学問です。
この本はほんの入り口を覗き見るイメージの内容ですが、民俗学のイメージが変わる。そんな一冊です。ではでは。