【二人一組になってください】あまりに狂気、あまりに痛い、でも読むことをやめられない。

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二人一組になってください [ 木爾チレン ]
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Kohji AsakawaによるPixabayからの画像 

「二人一組になってください。」

カバーの絵から怖いのですが、この本凄まじいです。
はじめに書いておきますが、凄まじい内容にも関わらず、読み始めたら最後、読了するまでやめられません。

物語は、とある高校の卒業式の日に最後の授業として二人一組になっていく。そんなゲームを繰り返すのですが、二人一組になれなかった人たちが、脱落者となりその数はどんどん増えていきます。
そして、帯にも書いてあるように、デスゲームです。

このゲームの土台となる駆け引きに「スクールカースト」があります。
このスクールカーストについては、日本の学校に通うかぎり、ほぼ全ての人が学校生活で、明確なものでも、ふわっとしたものでも、体験したことがあると思うのですが、この本の設定は明確です。

本の冒頭できっちりと「一軍」「二軍」「三軍」と区分けされています。
自分の学生時代の記憶が一気に呼び起こされます。

本の冒頭からすでに「痛い」。
そしてここから始まる話が「狂気」。
この本は教室という密室で繰り広げられるサバイバルゲームというのが正しい表現なのでしょうか・・・?

 

昔、バトル・ロワイアルという小説と映画が、問題作でしたがヒットした作品があります。
個人的には、バトル・ロワイアルの方がまだ穏やかに見えてしまいます。
どうであれ、今年読んだ小説の中で面白い一冊でした。

ではでは。

 

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