NFT・・・・正直、「謎」ですよね。
デジタルリテラシーの高い人だけが分かるもの。
知っていないと気がついたら取り残される?
NFTが日本で大きな話題になったのが2021年とされています。
デジタルアートに高額な価格が付いたり、この頃に聞くようになったメタバース(空想仮想空間)と組み合わさったサービスが生まれたりと、本当に一握りの人しか理解できない世界のお話でした。
2024年の今、一握りの人のための文化だったNFTは、いったいどう進化して、私たちの生活に迫っているのか?
この本はNFTを利用している企業や自治体の取り組みをまとめたものになります。
この本を読めば、日本におけるNFTの今がわかります。
知っていないと、いつか取り残されるかも・・・そう感じる方、NFTを仕事に取り込みたいと考えている企画担当の方にも、一読の価値がありますよ。
目次
1_企業のNFT活用に新たな波
2_国内ビジネス先端事例
3_変化するマケプレ、導入支援強化
4_NFT活用、企業は何に注意すべきか
5_NFT活用、今後どう変わる?
この本の内容拾い読み
NFT(非代替性トークン)の特徴
Jonas JotaによるPixabayからの画像
NFT(非代替性トークン)の特徴から、まずはチェック。
(※トークン・・・企業などが独自に発行しているポイントに近いもの)
改ざんが難しく、唯一無二の価値を持つデジタルアートであるNFT。
購入者が二次流通市場で売却しても、権利者に販売額の一定割合を支払うロイヤリティーを設定できるなどの様々な特徴を持ちます。
所有者情報が明快(ファンが明快になりやすい)になるので、所有者に追加コンテンツなどの配布が可能で、ファンを狙ってマーケティングが可能になります。
わかりやすいNFTの使い方としては、ライブチケットをNFTにすることで、ライブに参加した証明や記念品がわりにする使い方も、実際に行われているようです。
NFTを購入するために、暗号資産の壁を超えさせる。
nordstreamartによるPixabayからの画像
NFTを購入するためには、基本的に円やドルなどの国の通貨では、直接購入することができません。
暗号資産をまず、国の通貨で購入して、この暗号資産を使ってNFTを購入するという流れになります。
感覚的にはちょっと使い勝手の悪い電子マネーを使ってNFTを購入するみたいな感じでしょうか?
使い勝手の悪い電子マネーということは、NFTの商品やサービスを購入してもらおうとすると、その「暗号資産をまず買わせる」という最初の関門が出てきます。
この本のどの企業の事例を見ても、この関門を突破させる点には苦労しているようです。
現時点では、ゲームやアイドルといったコアなファンが、しっかり支える世界との相性が良いような感じです。
終わりに
NFTの名前を大きく広めたのは、間違いなくアートの世界です。
億の値がつくものが出てきたりと、アートを愛するためのシステムというよりも、投機的なイメージが強く付いた気がします。
そもそも日常的にアートを購入する習慣を持つ人というのも、そう多くはないので、各企業や自治体が取り組んでいる、身近なサービスに組み合わせていくというのが、現実的にこのシステムを普及させるのには向いている気がします。
私は暗号資産を買ったこともNFTを購入したこともありませんが、正直、推しのアーチストがNFTを使い始めてきたら、買ってしまうんだろうなと感じました。
ではでは。