今は投資ブーム。
新NISAが始まり、日本株も外国株もすごいペースで上がっています。
投資は自分の未来を守るためにも、外せない選択肢になってきました。
投資のゴール地点として、よく出てくるのが
「FIRE(Financial Independence Retire Early)」
要は働かずに、投資のリターンでこの先を生きていくことなのですが、本当に大丈夫なのか?人生何があるかなんてわからなくないか?こう感じる方、結構いると思うんです。
この本は農業を中心として、農業はもちろん、投資もやって、DIYもやって、自分で自分を支える技術を身につけて、まだ見ぬ将来に起こるであろうトラブルにも対応できる。
そんな生き方を提唱した本になります。
人生100年時代を乗り切るためには、昔のように60歳で年金もらって悠々自適。
その人生プランは現代では無理があります。(まあ年金が60では出ないですし)
人生の選択肢を増やす意味でも、一読の価値ありです。
目次
第1章_ニューヨークで学んだ「人生の豊かさ」
第2章_農FIREとは何か?
第3章_農FIREはじめの一歩
第4章_農FIRE成功への8ステップ
第5章_収入を増やし、資産形成する
この本の内容拾い読み
農FIREってなに?
Jill WellingtonによるPixabayからの画像
「FIRE(Financial Independence Retire Early)」
具体的なイメージは、経済的自立をして早期リタイアをするといったところでしょうか。
ただ、このFIREっていくつか種類があって、どの程度稼ぐことを続けるか?で分かれるのですが、この本で提唱されているのは、サイドFIREという種類のものです。
この農FIREの具体的なイメージは、ある程度は働いて稼ぐけれども、投資などのリターンもあるので、働いて稼ぐことはそこそこでもOKという感じになります。
で、ここで農FIREの定義です。
農FIRE
農業をする傍ら、資産運用ももちろんやって、それ以外の様々なこと(家を建てる、道具を作る、生活用品を作る、加工品を作る、流通経路の開拓をする、IoTやAIなどのテクノロジーの活用など)ができる人間になることを目指す。
これからの未来に何があるかわからない。
今思う10年後の将来の設定なんて当てにならない。
この農FIREは、この先にどんな新しい技術が出てきても、お金だけでは解決できないことが出てきたとしても、自分を支える技術があればどうにかなる状態を目指す。といったものになるそうです。
農FIREを目指すための8つのステップ
1_毎週地方に通って情報収集をする
・自分で足を運び、自分の目で確認し、自分で情報を確かめて慎重に場所を決める。
2_家や事業所を修理する技術を身につける
・現場で物件情報を集めて(いきなり不動産屋さん頼みや、情報サイトのみに頼るのはNG)、スキルアップのために決めた物件を一軒目は自力で修繕してみる。
3_投資を始める
・自己投資(知識の収集、健康への投資)
・ビジネス投資(自分でコントロールできる範囲で)、
・不動産投資(安く購入した不動産を自力修繕して賃貸し不労所得を得る)、
・株式投資(リスク分散の一環として株式を持つ)
4_事業を始める
・農作物を作って(さつまいもがオススメ)加工品を作って販売する。販売は直接販売からメルカリに至るまで様々な販路を検討する。
5_ICTを利活用して販路を拡大する
・Web2.0(楽天などのECサイト販売)Web3.0(暗号資産、ブロックチェーン)を視野に入れつつ、D2C(ダイレクトに顧客と繋がる)のやり方を考える
6_人手に頼らず仕組みで管理する
・人を雇うのも地方では大変。どんどんIoTやAIやICTなど新しい省人化のシステムを模索し続ける。
7_収入の4つの柱をもつ
・過去仕事の延長、農業収入、現地でのアルバイト、現地での家賃収入。複数の収入の柱を持っておく。
8_仲間を増やす
・モノを通じてコトを起こして、コミュニティーを作っていく。
終わりに
サラリーマンが大半の世の中で、自分でビジネスを起こすことはとんでもなく高いハードルです。
かといって、定年というものが存在するのもサラリーマンの宿命です。
自分の人生に自分で責任をちゃんと取れるように、自ら稼ぐ、自らのコミュニティーを作ることを真剣に考える時代なのかもしれません。
この本の最後に、必ず守ることという五箇条が書かれています。
①健康を害してまでお金を集めない。死ねば終わり。
②お金の勝負はしない。大金をはたいても、それに見合ったリターンは保証されない。
③ポートフォリオを組んで、分配率を守った投資を行う。どこかに偏ってはいけない。
④誰かに人生を預けない。自分の人生は最後まで自分でコントロールする。老後も自分で立って自分の人生をまっとうできる仕組みを作る。
⑤感情に振り回されない。論理的に分析をしよう。
ではでは。