スズメ、カラス、ハト、ハクセキレイなどなど、普段見かけても景色の一つになっているこれらの鳥たち。タカなどの猛禽類やカワセミなどの街中ではレアな鳥たち。
ついついどの鳥も知っている気になっていますが、意外に知らないことだらけなんです。
「オシドリは毎年パートナーを変える」
「ミミズクの耳は耳じゃない」
「ツバメは人間のそばで子育てしたい」
こんなトリにまつわるトリビアがこの本には詰まっています。
本の見開きの右側に4コママンガ、左側にトリビア話という構成で、約180ページを突き進んでいる、思い切りのいい構成の本になります。
トリが好きな人にはもちろんのこと、読書が苦手なんだけど読書にチャレンジしたいと思っている人にも付き合いやすい本になっています。
不思議なトリの世界をのぞいてみませんか?
目次
1章_いつも見かける気になるあいつ
2章_食べることは、生きること
3章_鳥たちの恋愛事情
4章_育て!鳥の子
5章_けっこうすごい鳥のからだ
6章_鳥にまつわるエトセトラ
この本の内容拾い読み
国鳥にキジが選ばれた理由
日本の国鳥は「キジ」です。
いつ国鳥が決まったのかというと、1947年に日本鳥学会で国鳥選定の議論が行われ、ヤマドリとキジの一騎打ちになった中で、キジに決まったのですが、理由はいったい?
国鳥の選定理由は、「日本の固有種で、一年中観察できて、優美で、美味しい。」
こういった理由だったようなのですが、ここまでの理由では、ヤマドリもキジと大差なかったようなのです。(両方とも食べたことないですけど・・・)
決め手となったのは「桃太郎に出てくるトリで、馴染みが深い」のだそうで、有名度合いが重要だったとは、意外な理由です。
ネット環境もない時代に、国鳥を広く知ってもらうためには、大事な理由だったみたいですね。
日本で生まれ育った人なら、ほぼ全ての人が知っている桃太郎。
でも、桃太郎がヤマドリを連れて行っていたら・・・・?
ツバメは人間のそばで子育てをする
Joachim_Marian_WinklerによるPixabayからの画像
ツバメの巣は建物の軒先とかによく見るのですが、「野生なのに人に近いところで巣を作って、変わり者のツバメもいるもんだなー」と思っていたのですが、日本で人工建造物以外の場所にツバメの巣が見つかったことがないのだそう。
ツバメの天敵は、タカなどの高いところから狩りにいく鳥なのだそうで、その反面として人は安全という認識のようなんです。
昔からツバメは人間に大事にされていたようで、農業をする上で害虫駆除をしてくれたりと、昔から共生関係にあったようで、それがどう伝わっているのかわかりませんが、ツバメにとって「人」は安全になっているようです。
人工建造物のない古代はどうしていたのか?
何か安全な共生関係を築ける何かがいたのでしょうか?
謎は深まるばかりです。
終わりに
鳥の世界は知らないことばかりです。
「オシドリは毎年パートナーを変える」
「ミミズクの耳は耳じゃない」
「ツバメは人間のそばで子育てしたい」
なんて、思ってもみなかったことです。
それ以外にも、トリのトリビアが満載のこの本。
楽しい本です。
おすすめです。
ではでは。