【世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々】動物園・水族館をコンサルするお仕事とは?どんなことをしているの?

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世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々 [ 田井 基文 ]
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動物園、水族館好きですか?

動物園や水族館は旭山動物園に代表されるように、近年魅力的な展示であったり、クラゲだけの水族館があったりと、昔とは違って、そこでなければ体験できない魅力的な場所が増えてきました。

人は生涯に3回は動物園や水族館に行くと言われていて、子供の頃、デートで、孫と一緒になのだそうですが、その3回以外にも旅行先の観光場所として、お手軽な行楽先の選択肢の一つになってきている気がします。

そんな動物園や水族館ですが、近年、動物園や水族館には「アニマルウェルフェア(動物の福祉)」や「アニマルライツ(動物の権利)」という考え方が出てきて、イルカショーを批判する団体が現れたりなど、昔ながらのやり方では運営が難しくなっている部分もあるのだそうです。

どの世界にもいるコンサルタントというお仕事。
この動物園や水族館をコンサルするというのが、どんなお仕事なのか?今の動物園や水族館というものがどんな進化をしているのか?昔と同じやり方では成立しなくなってきた動物園や水族館の世界。

この本で、動物園や水族館のコンサルの世界をのぞいてみませんか?

目次
第1章_動物園と水族館をめぐる冒険
第2章_気がついたら「動物園・水族館コンサルタント」になっていた
第3章_動物園・水族館コンサルタントの仕事は予定通りに進まない
第4章_舞台裏での奔走劇
第5章_「アンコール」の声が聞きたくて

 

この本の内容拾い読み

動物園コンサルタントは日本ではただ1人

AlexaによるPixabayからの画像 

動物園コンサルタントという職業は世界ではたくさんいるのですが、日本人は1人しかいないのだそうです。

日本では民間経営の動物園や水族館が多く、これらの運営には税金が使われるので「外部にお金を支払ってコンサルしてもらう」という発想になかなかならないのだそうです。

いざコンサルをしてもらおうとしても、その費用をどう計上するのか?そもそも前例がないので難しいという判断になるのだそう。

こういう運営を続けていくと「ほかの動物園ではどうしているのか?」といった情報が極端に少なくなるようで、餌やバックヤードの施設一つとっても、スタンダードがわからなくなっているケースが多いのだそうです。

 

動物園・水族館大国、日本

Lei SheldonによるPixabayからの画像 

日本は世界有数の動物園・水族館大国なのだそう。
日本ではどの都道府県にも少なくとも一つは動物園・水族館があるのは珍しくないのですが、海外ではそんな密度では存在しないようです。

日本で動物園が増えていったのは1882年に日本で初めて作られた動物園「上野動物園」が大人気だったことがきっかけで、あちこちの都市で動物園ブームが起きたのだそうです。さらに、2度の大戦を経て平和の象徴として動物園が作られたのも、動物園数の増加の後押しをしたようです。

現在でも上野動物園は、日本最大の年間入園者数なのだそうですが、1907年(明治40年)には年間入園者が100万人を超えたのだそう。

そんなこともあり、上野動物園がロールモデルになっているところがあるようですが、弊害として、全国どこの動物園も動物のラインナップが似通っているのは、その影響があるのだとか。

 

動物園や水族館は本当に必要なのか?

Johnny_pxによるPixabayからの画像 

動物園や水族館の役割として、世界動物園水族館協会(WAZA)では4つの役割を決めているのだそうです。

世界動物園水族館協会(WAZA)の動物園・水族館の4つの役割
「種の保存」
「教育・環境教育」
「調査・研究」
「レクレーション」

「アニマルウェルフェア(動物の福祉)」や「アニマルライツ(動物の権利)」という考え方が出てくる中で、これらの役割を現代に合わせた形に表現していくことも重要なのだとか。

種の保存の技術を使って、日本の空にトキを増やす取り組みを行う取り組みをしているようで、動物園の域外にも取り組みの幅を増やしている現状を見ると、動物園・水族館の存在理由は高いものだと思うのですが?

 

終わりに

魅力的な動物園・水族館が増えてきて、利用者としては嬉しい状況なのですが、その反面コロナをきっかけに閉園する動物園や水族館も出たのも事実です。

動物園・水族館の役割は楽しいだけではないことを思うと、動物園・水族館コンサルタントというお仕事が、魅力的な動物園・水族館を維持するためにも必要な職業になって欲しいなと感じます。

ではでは。

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