【「民族で」読み解く世界史】民族の違いって?種類はどうなってる?日本人という民族は特別なの?

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日本人のマナーは世界有数
日本人という民族性は特別
日本人は世界の民族とは違う

日本の歴史を学ぶと、卑弥呼の時代から始まり外国との接触を避けてきた歴史を学びます。
こう聞くと、ついつい日本人は他の民族と触れ合うことなく、現在に至ると思いがちですが、歴史の針をもっとさかのぼらせると、違う世界が見えてきます。

日本に限らず、世界を見ても長い歴史を見ると色々な民族と融合しながら今の姿があるようです。
オリンピックやワールドカップなんかを見ていると、民族の違いを感じるのですが、最近の研究では民族はかなり融合していて、いろんなことがわかり始めているようです。

この本は民族や血統、血脈と歴史について書かれた本で、読み応えのある内容ですが「民族」というものを知ることのできる内容になっています。

民族とは、血統とは、血脈とは?
かなり強力な知識が得られる教養書です。

目次
第一部_「民族」はこうして始まった
第二部_東アジアと日本
第三部_世界を支配したヨーロッパの国々
第四部_インド・中東・中央アジア
第五部_複雑に入り組む東南アジアの諸民族
第六部_アメリカ、アフリカ、民族に刻まれた侵略と対立の傷跡
第七部_大帝国の成立ー民族の融和ー
第八部_民族の血統が教える世界

 

この本の内容拾い読み

遺伝学的な人種の分類

人類には、白人、黒人、黄人の3種があって、日本人は黄人になるのですが、この分類は外見の皮膚の色だけを比べたものというだけで、学術的な定義とは異なるのだとか。

遺伝学の観点から過去にさまざまな人類の分類が試みられたそうですが、現在の一般的な区分は以下のようになっているそうです。

4大人種の分類
・コーカソイド(ヨーロッパ、インド、北アフリカなど)
・モンゴロイド(中国、日本、東南アジアなど)
・ネグロイド(サハラ以南のアフリカ人など)
・オーストロライド(アボリジニ、ニューギニアなど)

純粋な日本人だとしても、モンゴロイドだけではなく、コーカソイドやネグロイドの遺伝的特性が混在しているのだそうです。

歴史的に他人種と混血が広く繰り返されたエリアと、そうではないエリアはあるようですが、どうであれ、純粋な・・・・というのは人種の面からは、ほぼ無い話のようです。

民族という分類は?

人種というものが、明確な分類にはならなくても「民族」というものは現実にある分類です。
では「民族」とはどういう分類?

この本の民族の定義
「民族」は言語、文化、慣習などの社会的な特徴による分類

特に言語は、民族のルーツを辿るのには重要な手がかりなのだそうで、有名なのは世界史の授業でも出てきたはずの「インド・ヨーロッパ語族」

でも、この「インド・ヨーロッパ語族」インドとヨーロッパはめちゃめちゃ遠いし、顔や体つきの感じも違うし、なぜこれらが同じグループ?

結構謎だったのですが、元々はインド・ヨーロッパ語族は「アーリア人」とよばれていて、中央アジアを原住地としていたそうです。

紀元前2000年ごろから寒冷化を避けて、ヨーロッパ方面を目指したグループと、インド方面を目指したグループがあったので、語族的には一緒ということなのだとか。

他の語族も、どこから別れていたのかを考えていくと面白そうです。

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終わりに

「民族」を改めて聞かれると、結構難しい問題です。
人によっても立場によっても答えが変わりそうな気がします。

この本は歴史とDNAなどの遺伝子面などから、「民族」を考えていく内容になっています。
捉え方によっては、結構デリケートなジャンルだということもあると思うのですが、学術書の類を除くと、ほぼこの方面の本が出回っていません。

ということで、結果的になかなか刺激的な内容の本です。
地理力、歴史力が問われる本の内容でもありますので、自分の社会科力のチェックもできる一冊です。

レッツチャレンジ。
ではでは。

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