年齢を重ねると感じてしまう「体の衰え」
放っておくと、どんどん衰えていく「体の衰え」
そんな問題を解決するための健康メソッドの一冊です。
歳を重ねていくと思いがちなこと
・筋トレしたところで筋肉はもうつかない。
・あちこち体が痛くても、年だから仕方ない。
・健康年齢を引き上げたいけど、どうすれば?
「人生100年時代」と言われ始めてきた、最近の寿命事情ですが、叶うならば病院のベッドの上で長生きするのではなく、健康的に長生きしたいものです。
この本は筋トレをして、適切な栄養を摂ることで、健康年齢を引き上げることを目的とした本です。
実際に筋トレなどの運動をすると、体が活性化したような気になると思うのですが、その部分をもう少し科学的に考えた内容になっています。
体が資本なのは、どの年代でも一緒です。
中高年には読む価値のある一冊です。
ちなみに、著者の方はYoutubeチャンネルを開設していますが、このチャンネルは少し上級者向けの内容になっています。(でも結構面白いです)
目次
1_年齢の限界は筋トレで超えられる
2_筋トレは「弱点を補うこと」から始めなさい
3_科学的なメソッドで理想的な体型を手に入れる
4_相乗効果が高まる「サプリメントの正しい摂り方」
5_自分に必要な栄養は自分の体が一番知っている
6_筋トレが健康維持に欠かせない医学的な理由
この本の内容拾い読み
筋トレが病気になりにくい体を作る
筋トレの目的は一般的には
「マッチョになるため」
「綺麗なボディーラインを作るため」
「ダイエットのため」
こんなイメージだと思いますが、この本で提唱している筋トレの効能としては、病気になりにくい体を作ることを、大きな目的の一つとしています。
🔳筋トレの効能
筋肉を増やすことで血流を上げて、風邪などに対して免疫力を上げる。
筋肉を増やし骨を圧迫することで、骨が強化され骨粗しょう症の予防。
関節を動かす筋肉を強化することで、関節痛の痛みを和らげる。
筋トレでマイオカインが分泌され、がん、糖尿、うつの抑制に繋がる。
筋トレでアイリシンが分泌され、脳が活性化し認知症の予防になる。
筋トレで血流を上げて、毛細血管のゴースト化を防ぐ
このほかにも、副次的な効果が見られるようで、中高年の生活習慣病の予防には、筋トレの効果が高そうです。
何歳であっても筋肉は増える
筋肉をつける行為、トレーニングをする行為は、若者のためのものというイメージがあるかもしれません。
俗に聞くのが「ある程度の年齢になったら筋肉はつかない」
こう言われると、ムキムキのお爺さんはあまりいないしな・・・・と思ってしまいますが、この本では、「たとえ100歳になったとしても筋肉は増える」としています。
実際に90歳の人のトレーニング結果を調べると、約3割ぐらい筋肉が増えたデータもあるそうで、年齢を理由に筋トレをやめることは、理由にはならないようです。
減っていく筋肉は放置してはいけない
普通に生活していくと、40歳を過ぎると筋肉が徐々に少なくなっていくのだそうです。
🔳40歳を過ぎると筋肉が徐々に少なくなっていく理由
・食事量が減ってタンパク質の摂取量が減る
・加齢によって筋肉の収縮がしづらくなり、筋肉量が減る
・筋肉を使わないことで、脳が「必要のない筋肉」と認識する
詳しくは本書を確認いただきたいのですが、大きくはこんな理由なのだとか。
足を骨折して歩けない状態が続いた場合に、足が細くなってしまってリハビリが必要になるケースは、脳が「必要のない筋肉」と認識する典型的な例なのだとか。
食事と運動は歳を重ねるにつれて、おろそかにはしてはいけないと感じます。
終わりに
健康年齢を引き上げるには、生活スタイルの見直しが大事なようです。
この本の大半は、トレーニング方法と摂取する栄養素について、具体的な方法が書かれています。
どのトレーニングも自重トレーニングといわれる、自分の体重を利用したトレーニングが主な内容で、ジムに必ずしも行かなければ成立しないものではないので、自分の健康見直しのための、はじめの一歩としても取り入れやすい内容になっています。
考えさせられます。
ではでは。