【仮想通貨とWeb3.0革命】もう無視はできない仮想通貨の世界

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仮想通貨とWeb3.0革命 [ 千野 剛司 ]
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仮想通貨

よくわからない世界の出来事で、一般的に聞くのは、「仮想通貨で大儲けした」「仮想通貨で大損した」のようなギャンブルめいたお話が多いのですが、これらの仮想通貨はギャンブルなどではなくて、実際に使われ始めているのだそう。

現在の仮想通貨の世界を知りたい。
仮想通貨の基本的な情報を知りたい。
Web3.0を知りたい。
こんな方におすすめの本です。

私たちがグーグルやアマゾンを使う今の状態が、Web2.0と呼ばれるもので、このWeb2.0は、今や無くてはならないものになっています。

だとしたら、Web3.0も、今後、私たちの生活に無くてはならないものになる可能性が高いです。仮想通貨と密接な関係のあるWeb3.0の世界を知る一冊です。

 

この本の内容拾い読み

日本は仮想通貨後進国

日本はこの仮想通貨というものについては、完全な後進国なのだそうです。

確かに支払いや決済にも使わないし、しかも投機的なイメージが強くて、一般の人で知っているのは一部の金融マニアの方々で、一般的に身近にあるものではないです。

テレビなどのメディアの情報だけだと、仮想通貨とは「投機的な香りがして、勝つか負けるかの怖いもの」このような、ギャンブルめいたイメージになってしまいがちです。

実際に、仮想通貨の巨大ハッキング事件が起きたのは、日本のお話なので、日本での評価の低さについては仕方ない部分もあるのですが、一方、アメリカでは仮想通貨の機能などの面から、評価が高くて、アイビーリーグのエリート学生の人気インターン先が、グーグルやアマゾンを抑えて、仮想通貨関連なのだそうです。

この現象を日本に当てはめると、日本の東大生や京大生が、大手銀行に行かずに、仮想通貨を扱う会社を選ぶ感じになるのですが、少なくとも日本では「なんで?」という感じになるのかと思います。

巨大ハッキング事件と、その後にできた仮装通貨関連の日本の法律規制の厳しさが、日本を仮想通貨後進国にしてしまった理由のようです。

 

Web2.0、Web3.0って何?

そもそもWeb2.0と3.0の違いとは?

Web2.0

一言で言うと「中央集権」的なスタイルの状態。

グーグルやアマゾンなどの企業が管理しているプラットフォームを使用している状態のことで、この企業のプラットフォームやサービスを使う、使わないは個人の自由ですが、使わなかったとしても、これらのグーグルやアマゾンなどの企業に対して、利用者が直接影響力を持つことがない状態のこと。

Web3.0

インターネットを利用することで生まれる、個人の利益や権利を企業から個人に移すムーブメントのこと。

利用者がコンテンツの保有者になって、それを企業の経済圏に縛られることなく自由に活動できる世界観のことで、代表的なのはビットコイン。いまいちイメージがつきにくい表現ですが、この世界観と相性が良かったのが金融の世界なのだそうです。

 

ビットコインとイーサリアム

Web3.0の最初のプロジェクトはビットコインで、2009年1月に最初のビットコインが発行されたのが始まりです。

ビットコインはブロックチェーンという仕組みを使うのですが、このブロックチェーンを作ったのは、サトシナカモトという国籍不明の存在で、サトシナカモトが一体誰なのかが、よくわからない状態なのだそうです。

このビットコインというプロジェクトが特徴的なのは、中央にいる誰かに頼らず、みんなでビットコインを動かし続けてきたことで、これがこのシステムの最大の強みとなります。

色々な事件があったビットコインですが、これらの事件はビットコインのシステム不備ではなく、取引所の管理を狙われたものだそうで、ブロックチェーンのシステムに問題があったわけでは無いとのこと。

Web3.0の二番手のプロジェクトは、仮想通貨全体の時価総額第二位のイーサリアムになるそうで、イーサリアムについては、創設者の顔も名前もはっきりしていて、イーサリアム財団という中央機関のようなものがあるのだそうです。

ビットコインと比べて、みんなで動かしている感が弱い印象ですが、このイーサリアム財団がいなくなっても正常に機能し続けるのだとか。

このイーサリアムについては、ビットコインほど、特定の誰かに頼らず成立するのか?という点については、少し懐疑的な部分を指摘する人もいるそうで、完全なWeb3.0では無いとの見方もあるそうです。

 

終わりに

Web3.0は、今のところ身近なのものでは無いですが、Web3.0世界のビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨が重要なものになる可能性はあるなと感じました。

中央集権的でないこの通貨は、国が発行する通貨ではないので、近未来では資産の分散先の一つとして価値が出てきそうです。

今のところ、Web3.0は金融と相性がいいので、この方面の話題が目立ちますが、NFT(Non-Fungible-Token、直訳すると「代替が可能ではない、ブロックチェーンを使った暗号資産」)といったものにも利用が始まっていて、可能性を感じさせます。

ブロックチェーン上で保有者を証明できるのが特徴の、NFTの利用例としては、アート、ゲーム、イベントチケットなどがメインとなっているようですが、こちらの分野についてもチェックしていく必要があるなと思います。

Web3.0の世界を知る一冊です。

ではでは。

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