ナヴァル・ラヴィカント?
初めて聞く方も多いのではないでしょうか?
この方は投資家で成功した方で、略歴はインドで生まれ、幼い頃に家族でアメリカに渡り、裕福でない中で学び進学した後に、シリコンバレーで主にスタートアップの企業投資家として成功したそうです。今は約200社くらいの会社に投資をされているとのこと。
本書の内容は、ナヴァルさんがインタビューや、SNSのやりとりなどを通じて、ナヴァルさんが考える、豊かになるためのアドバイスをまとめた内容になります。
運に頼らずにリッチになる方法やその考え方、幸福に暮らすための習慣や考え方など、経済的に成功した、ナヴァルさんを知るための一冊です。
この本の内容を拾い読み
努力と富は関係ない
「努力と富は関係ない」強烈なフレーズです。
古き良き日本人であれば、コツコツ働いていけばいつか裕福になれると教えられてきたものですが?
この本では例として、「長時間食堂で働いてもリッチにはなれない」と断言しています。
確かに普通のアルバイトを続けていったとしても、リッチと呼べる結末を迎えられるのかには疑問符がつきます。
リッチになる方法として、最初に出てきた回答がこれです。
◆リッチになる方法
カネではなく、地位でもなく、富を求めよ。富とは君が寝ている間も稼いでくれる資産だ。カネとは時間と富を人に与える手段で、地位とは社会階層内での君の立ち位置だ。
本書では、この文章から細部の説明や展開などが書かれていますが、詳しくは本書で。
事業を小さくてもいいから保有する
「事業を保有する」サラリーマンとして働き続けている人間にとっては、ものすごくハードルの高い要求です。
事業を保有する必要があるのか?の回答がこれです。
◆なぜ事業を保有しなければならないのか?
所有権を持たないと、君が投入した時間や労力に比例した報酬しか得られない。
所有権を持たなければ、寝ている間は稼げない。引退後は稼げない。休暇中は稼げない。
事業が重要というよりも所有権が重要という意味で、所有権の例として、株式を購入して所有権を持つ。または会社を立ち上げてオーナーとして所有する。
所有権のイメージはこんな感じなのですが、株を買うぐらいであればハードルは低いのですが、オーナーはたどり着くまで大変そうです。
瞑想のススメ
著者が大事にしている時間に「瞑想」の時間があるそうです。
◆瞑想をすると何がいいのか?
瞑想しながら没頭して1人で過ごす時間は解消されていない物事を解消し、心の贅肉を削ぎ落とす。
瞑想というと、日本人であれば禅寺での座禅のイメージなのですが、ここでの瞑想はもう少し幅が広くて、歩きながらする瞑想もあるのだそうです。
歩きながらの瞑想は「何も決めずに、何も判断せずに、歩きながらただそれだけの状況を受け入れる」こんなやり方とのこと。
もう少ししっかりやりたい場合は、「一時間目を閉じて、ただ座る。雑念が飛び交ったら飛び交うままにしておく」のだそうで、こっちの方が座禅とかに近いイメージです。
ただ、この座るタイプの瞑想は、一時間より短いと、本当に深い瞑想ができないそうで、これを60日ほど続けると心の声を聞くのにも飽きてきて、その頃には多くの問題が解消されるらしいです。
「この時間は千金にも値する」のだそうです。
終わりに
ここに書いた以外にも、哲学的な部分や、事業の考え方や、体や心の健康などについて、ナヴァルさんの考え方が出てきます。
内容は結構シンプルなものが多くて、「これは無理!」といった感じのことがあまりない印象で、具体的な書き方をしているものが多いので、取り入れやすいなと感じました。
経済的に成功した人の考え方や行動を、体験してみたい方には、おすすめの本です。
ではでは。