【池上彰の世界の見方中南米】意外と知らない中南米の世界

中南米?どんな国がある?
どこからどこまでが中南米?
日本とどんな関係がある?

報道でも滅多に出てこないこの国々を知りたい方におすすめの本です。

古くは西欧の植民地政策のターゲットになったエリアで、近代ではアメリカの意向に振り回される運命をたどった歴史的にみると、不運な地域になります。

世界史のスタープレーヤーの国々ではありませんが、常にスタープレーヤーと密接な関係を結ばされていた国々です。

中南米を知ることで世界史の見方が変わります。

このシリーズは既刊で色々な国や地域が扱われていて、どれもわかりやすい本なのですが、この本もわかりやすい内容です。中南米の入門編としてどうぞ。

 

この本のポイント拾い読み

中米、南米、中南米どこからどこまで?

中米、南米、中南米どこからどこまで?答えるのが難しい質問です。北米はアメリカとカナダは入るのはなんとなくわかる。ここまではいいのですが、そこから先が問題です。メキシコは北米に入るのか?中米と南米の区切りは?

中米・・・メキシコとカリブ海諸国
南米・・・南米大陸にある国。南米大陸最北端のコロンビアは南米
中南米・・中米と南米二つのエリアを合わせた表現

国際的に正式に決まってはいないのですが、一般的な区切りがこのようになっています。

ちなみにメキシコについては、日本では北米自由貿易協定という、関税を撤廃する協定などを結んでいたので、地理的には北米になるのですが、文化的に南米寄りの面も多いことから、一般的にはこの区切りなのだそうです。

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中南米と中国との結びつき

中国は中南米に国々に融資や投資を積極的に行っています。

その理由の一つに中国と台湾の問題があり、近代史で「中国と台湾はどちらが国際的に中国の代表なのか?」という問題があるのですが、中国としては、中国を国際的に中国の代表と認めてもらうために、各国から台湾から引きはがすための手段の一つとして、中国は中南米に融資や投資を積極的に行っているという側面があるそうです。

その行動には結果が出ていて、実際に融資や投資を受けた国々は、資金を出してくれるなら中国がいいな。ということで、2000年以降に中南米において、台湾と国交を断絶した中南米の国の約半分くらいあるとのこと。国交を断絶までいくとは・・・衝撃的です。

 

ベールに包まれている中南米の世界

中南米の世界は日本人から見ると、ベールに包まれた世界の一つです。

ブラジルコーヒーだったりチリワインだったり、ブラジルやアルゼンチンはサッカーの強豪国だったりと、文化や身近な産業の情報は聞くことがあっても、国内政情や国の結びつきなどは、日本から遠い国々ということもあり、報道などでは触れる機会の少ないエリアです。

1908年にブラジルへの日本人の集団移民が始まり、日本政府も移民送り出し事業を1993年まで行っていた事実もあり、現段階でブラジルの日系人は200万人を超えているのだとか。日本人はもっと知っていていいエリアなんだと思います。

中南米を知る導入書としておすすめです。
ではでは。

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