金持ち父さんシリーズの一つ、若くして豊かに引退する方法。
若くして豊かに引退するための方法として、”レバレッジ”という考え方を取り入れていく手法などを語った本です。
若くして豊かに引退することができた、この本の主人公が、お金や生き方についてのさまざまなことについて、レバレッジという言葉をキーワードに説明を行います。
レバレッジと聞くと、おなじみなのは、FXなどのハイリスク系の投資ですが、この本でのレバレッジは、そういうことでのレバレッジではないので、それを期待する方には直接は役に立たないと思いますが、資産の拡大を目指すのであれば、読んで損はないかと思います。
この本ってどんな本?
こんな方におすすめの本です。
・「レバレッジをかける」の広い意味を知りたい方。
・資産の拡大と、資産の成長を学びたい方。
・若くして引退。について考えたい方。
読みやすさのイメージ
400ページ強の分量です。
5〜6日くらいはかかる気がします。
ページ数もさることながら、情報量も多いです。
通常、数冊の本と平行して読書をする方は、この本については、この一冊に集中して読み切ることをお勧めします。
この本のポイントなどなど
若くして引退
若くして引退をして、経済的自由を手に入れる。
この本で若くして引退を勧めている理由に、”金持ちになるために使える自由な時間が持てる”というのが、一つの理由なのだそうです。
・ビジネスを起こして、
・不動産や株式などの伝統的な資産に投資をして、
・お金の勉強をして、
・株価の上下に一喜一憂することなく、
・国の制度に頼り切ることなく、
・自分のお金に対して責任を持つべき
ということが、この本の基本的な部分になります。
確かに、これらのことに時間をかけていくのには、普通に会社員のような働き方をしていると、かなり難しいです。小規模ならば、勤め人でもできるのでしょうが、勤め人でそれらを始めると確実に『時間が足りない』にぶつかります。そして小規模であれば得られる効果は小さいです。
若くして引退というフレーズは、魅力的です。
働く自由も働かない自由も持つという状態は、色々なものの見え方が変わると思います。
資産の柱
1_不動産
2_株や債券などの紙の資産
3_ビジネス
この本で扱われているものは、以上の3点が基本の資産で、これらは自分が働くことなくせっせと資産を増やしてくれるもので、これら3つを大きく育てるのが基本の動き方だそうです。
とはいえ、株はNisaなどの制度もあり、比較的実行に移しやすいですが、ビジネスと不動産は規模にもよりますが、少し敷居が高いです。
ビジネスと不動産は、株式投資とは別の勉強をしないと動けないので、時間をかけてでも取り組まないといけないなとは、この本を読むと感じます。
敷居の高さからビジネスと不動産を避けて、株や債券の一本足打法では、そのうち資産に偏りが出ることになるよな。という気もしており、リスク分散の面では少し弱い気がします。
しかし、この株式投資ですら、日本人はなかなか手を出さない資産のようで、Nisaですら1100万人程度しか利用してないのだそうです。
手を出さない理由の多くは、投資したお金が減るのが怖いのと、暴落が怖いなのだと思います。歴史を見ると株が一気に暴落してしまう事態は、規模の大小はあれど存在したのは事実なので、このあたりを取り上げられて「株は怖い」という日本人をたくさん作っているんだよなーとは、思うのですが、だからといって貯金と保険に全振りしてしまうのもどうなんだろう?と感じてしまいます。
昭和の時代であれば貯金と保険で、ある程度は安定して資産が増えたので、問題無いと思いますが、今の時代はそのやり方では、資産が目減りする一方なので、投資については避けては通れないのかなと感じます。
お金持ちになるのが難しい理由
金持ち父さんの本では、従業員と自営業者(専門職)のグループとビジネスオーナーと投資家のグループに分けられることが多いのですが、お金持ちになりたければ、ビジネスオーナーと投資家のグループにいる必要があるという表現が多く出てきます。
従業員と自営業者(専門職)のグループとビジネスオーナーと投資家のグループの違いは、お金を得るために、直接自分が働くのか、そうでないのかになるのですが、高い報酬をもらうサラリーマンや、医者や弁護士に代表されるスペシャリストだとしても、年収10万から15万ドル程度で頭打ちとなるとのこと。(日本円だと1300万から2000万くらいでしょうか)
このあたりが、自分で動いた分が報酬になる従業員と自営業者(専門職)のグループの限界ラインで、自分の体が一つである以上は、これ以上の拡大は難しくて、ビジネスオーナーと投資家のグループは、その制約がないので稼ぎは無限大と説明されています。
このビジネスオーナーと投資家のグループのイメージは、ド派手な印象すぎて、素人には遠く及ばないイメージなのですが、実際の様子は亀のあゆみに近いんだとか。結構意外です。
地道に進めていくうちに、
1_不動産
2_株や債券などの紙の資産
3_ビジネス
これらの資産の柱が大きくなっていくと、お金持ちになる。そんなイメージなのでしょうか?
メディアで見るビジネスオーナーと投資家のグループが、ド派手で、絶対にこのグループには入れないと思っていた私には、意外に地味という事実は、少しだけチャレンジしたいなという気持ちになれました。
終わりに
資産を増やしたいという方には、一読する価値はあるなと思います。この本はアメリカが舞台なので日本とは勝手が違う部分が出てきますが、それでも本質的な部分は変わらない印象を受けました。
ではでは。