【メタバース利用者が教えるメタバースの今】メタバース進化論

「メタバース進化論」を読んでみました。

メタバースのヘビーユーザーの著者の、ねむさんが、今のメタバース世界の実態のレポートと、メタバース利用者に大規模なアンケートを取って、その結果の分析を行っています。興味深い内容が多いです。

メタバースの世界観や、実際に利用するとしたら、どんな問題点があるのか?メタバース世界の流儀やマナーなど、ヘビーユーザーでなければ分からない情報が満載です。

多分、現在販売されているメタバース関連の本で、トップレベルに世界観が伝わる本です。
また、この本の著者の、ねむさん。メチャメチャ頭がいいです。面白い本です。

この本ってどんな本?

こんな方におすすめの本です。

・メタバースとは?この世界観を知りたい方。
・メタバースの中で出来る、出来そうなことを知りたい方。
・メタバースを支える技術について知りたい方。

メタバースの世界。体験しないとよく分からないジャンルの一つだと思うんですが、どんなものかを、ざっくりでも知っていないと、体験にたどり着くまでのハードルが高すぎるのも事実で、今まで何もしていなかったのですが・・・

かといって、自分には関係無いと完全に無視するには、ちょっと気になるレベルまで、あちこちで「メタバース」この単語を聞くようになってきました。

なんとなくでも知っておこうと思って、メタバース関連の書籍を読んで、概念のようなものはなんとなく理解したつもりなのですが、実際どうなの?というあたりは分からないままでした。

この本の著者は、メタバースのヘビーユーザーの方で、体験しているからわかることを、この本では書かれています。

昔にちょっとしたブームが起きた、セカンドライフという、インターネット上の世界があったのですが(今もあるそうです)、それと近い印象なのですが、当時と今ではPCのスペックも大違いで、VRゴーグルなどの体感デバイスも一般向けとなり、メタバース内での経済活動も出来るようになってきているとのこと。

メタバースの定義付けというものが難しいようで、本書でも触れていますが、メタバースが広く一般的なものになるまで、メタバースを定義する見解が完全に一致することは無いと考えられています。

ただし、間違いなく進化していて、今後色々な形で、この世界に関わっていく必要が出てくるんだろうなとは、この本を読んで、改めて感じました。

面白い本でした。

読みやすさのイメージ

300ページ強のボリュームです。
4〜5日くらいはかかると思います。

ほとんど、この世界を知らない私は、新しいことばかりで、内容に引き込まれて読みました。興味のある方なら、苦もなく読み切れると思います。

この本のポイントなどなど

メタバースが起こす革命

本書では、メタバースが3つの革命を起こすのではないかと予測されています。

1つがアイデンティティの革命で、メタバースの世界は、なりたい自分を、自分でデザインすることができて(技術的にクリアしなければならない問題があるようですが)、なりたい自分で暮らすことができる。

1つがコミニュケーションの革命で、物理距離は関係なく会えて、年齢、性別、肩書のフィルターが外れた状態で、友人関係や恋愛などが存在するとのこと。

1つが経済の革命で、自分の姿をデザインしてもらったり、メタバース内で身につけるものを買ったり、すでに経済があるとのことで、また、新たな土地が広がっている状態のメタバースの世界は、新大陸発見のような、新しいビジネスが期待できると考えられています。

これらの革命について、現在の社会を考えた場合、メタバースが起こす革命が、想像もつかない世界では、決して無いと感じました。

私は、とあるオンラインサロンに入っているのですが、そこでは何らかのアイコンは設定しますし、物理距離は関係なくチャット等でコミニュケーションを取れますし、その中でグッズなどを販売していれば買うこともありますし・・・なんとなく近しいことをやっている気がします。

昔のインターネットの黎明期に、インターネットで商品を注文する世界なんて予測がつかない。と思ったことがある私ですが、メタバースの世界については予想以上に早いペースで来るかも・・・と感じました。

現在の4大ソーシャルVRの世界

この本で取り扱うメタバースの世界は、ソーシャルVRと呼ばれるサービスで、三次元空間で、アバターの姿で、コミニュケーションが取れて、VRゴーグルで没入体験ができるものを指します。Meta社が参入しようとしているのは、この世界です。

なので、「あつまれ動物の森や」、「フォートナイト」もメタバースの一種と、紹介しているメディアもありますが、今回の定義からは外れます。

このソーシャルVRのサービスを利用しているユーザーは、全世界で約数十万人、日本では数千から数万程度と予測されているそうです。

このソーシャルVRの世界は、主なもので4つあるそうで、人口が圧倒的に多いVRChat(アメリカ)、そしてNeosVR(チェコ)、cluster(日本)、バーチャルキャスト(日本)だそうです。

この世界同士を自由に行き来はできないそうで、完全なオープン状態で、行き来も自由には、技術面や経済面などで問題は多いとのこと。

完全100%というのは、どの分野でも難しいことなので、完全なオープン状態は遠い未来なのでしょうが、数%ずつでも時間をかけて進んだ先に、とあるタイミングで一気に動くのでは?と勝手な予測をしながら読んでいました。

終わりに

メタバースの世界に興味があったのですが、同時に、なかなかイメージがつかない世界だったのですが、少しだけですが世界観を知ることができた気がします。

新しい文化や世界は刺激的です。
面白い本でした。オススメです。

ではでは。



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