「パラレルインカムのはじめ方」を読んでみました。
パラレルインカム?この言葉は、この本で提唱している新しい考え方で、労働所得と資産所得(不労所得)の2本立てで、お金に縛られずに自由な働き方を目指そうというのが趣旨です。
サイドファイアや、バリスタファイアに近い発想で、社会との繋がりを持ったまま、好きな仕事で生きていく。仕事がなくなっても、資産所得があるので落ち着いて次の仕事を見つけていく。こんな感じの生き方を紹介した本です。
この本ってどんな本?
こんな方におすすめの本です
・仕事に縛られない生き方をしたい方
・FIREの選択肢を増やしたい方
・不労所得について学びたい方
自由な生き方。
サラリーマンの私にとって魅力的な言葉です。
嫌な仕事も、生活のためには我慢することが無くなるのは、うらやましいなと思います。
何もしなくても生活できる、最近聞かれるようになってきた、
FIRE(Financial Independence Retire Early)経済的自立。
この、完全なFIREまで行かなくても、好きな仕事を少しやりながら、安定した生活が手に入る生活がいいのでは?という方針を、この本ではパラレルインカムと呼んでいます。
このパラレルインカムを実現するために、労働所得と資産所得の2本立ての構成を、この本では勧めているのですが、いざ始めようとすると当面の問題が、資産所得の部分になります。
この本では不動産投資を勧めています。
投資といえば、株や債券などの投資が一般的だと思いますが、リターンの低さが問題となるとのことで、不動産投資がベストとのこと。
ここでいう不動産投資とは家賃収入を得る投資のことを指しています。不動産投資というと土地の転売で利ザヤを稼ぐイメージがありますが、そんな派手な話ではなく、地味に毎月家賃収入を得る、不動産投資です。
不動産投資は株や債券に比べ、ハードルが高いのですが、学ぶ価値はあるなと思いました。
パラレルインカム達成のための取り組みと、実際の成功者の方の生活パターンの紹介もあります。面白い本でした。
読みやすさのイメージ
300ページくらいの分量で
2〜3日くらいかかると思います。
途中に何人かのパラレルインカムをやっている方の、紹介などがはさまっていて、テクニック論で全てを構成されている感じではないので、飽きずに読めると思います。
この本のポイントなどなど
結構現実的なFIREのかたち
FIREは憧れるけれど、実際に到達するにはハードルが高いのも事実です。
株で年間300万円を手にしようと思ったら、手取りで税金なども考えて3%ぐらいが、現実的と思われますが、だとすると1億円が必要になります。
ここが、FIREに憧れだけで終わってしまう、最大の要因になります。
このパラレルインカムは、働きながらが前提なので、早めの到達が可能です。どのくらいの収入を望むのか、年間にどれだけのお金が必要なのかなど、家庭内の経済の把握が前提になりますが、FIREほど遠い世界の話ではなくなります。
この不労所得で稼ぐレベルと安定度を上げる努力が必要になりますが、この努力は、どのみち現役で働く時期を過ぎてしまえば、同じことを考える必要があるので、現役時代の今から地道に始めてみようかと思いました。
不動産が効率がいい?
投資による不労所得を目指して、この本でおすすめしているのは、不動産投資です。
最近の投資関係の本は、不動産投資を勧めるものが多い気がします。
不動産投資といっても、土地を売って買って、さらに買って・・・・のイメージがありますが、そっち側ではなくて、建物や部屋を所有して、貸し出して、家賃収入を得るスタイルです。
さらに上級者パターンとして、銀行から融資を受けてそのお金で、不動産を所有して・・・・ということまでをオススメしています。
確かに、理論上の効率は良いのですが、いきなり明日から始められないのも、この投資の特徴です。勉強も経験もタイミングも必要になるので、かなり本腰で取り組む必要があるなと感じました。
自分の人生をコントロールしやすくなる、パラレルインカムという考え方。
勉強になりました。
ではでは。