「60分でわかる!メタバース超入門」を読んでみました。
この本ってどんな本?
こんな方におすすめの本です。
メタバースって何のこと?を知りたい方。
メタバースの世界の数や規模感を知りたい方。
ゼロからメタバースの基本知識を入れたい方。
「メタバースの世界って、よくわからないんです。」
この本は知識ゼロからメタバースとは?からに答えてくれる本です。
新しい世界なので、メタバースの定義も、統一したものが無い状況とのことで、メタバースに関わる何人かが考えるメタバースの定義が書かれています。時間が経って技術やサービスが整備されていくと、だんだんと統一した定義付けができそうです。
メタバースの世界は一つ?このレベルから解説されている本で、メタバースの世界をテレビなどのメディアで聞くようになって、気にはなっていたのですが・・・・
基本的なことがわからない状態で、テレビなどから断片的な情報が入ってくる状況なので、「分からない世界だけど、取り残されるのも不安」この本を読むと、このあたりのストレスから解放されるかもしれません。
いくつか読んだメタバースの本の中では、ダントツに優しい内容の解説本です。
さらに、メタバースの世界で取り扱われがちな、ゲームでは「フォートナイト」「あつまれ動物の森」国内で運営されているメタバース、海外勢の動きなどの現在のトレンドの紹介もあります。2022年の5月に刊行された本ですので、最新情報を仕入れる意味でもおすすめの本です。
読みやすさのイメージ
150ページぐらいの分量で、
60分でわかると、この本の題名に書かれていますが、
2〜3日ぐらいは考えておいた方がいいと思います。
内容は見開きで左半分が文章で、右半分が写真や絵などの説明資料の構成になっています。この構成で66の項目の解説が続きます。
スキマ時間で読み進められると思います。
この本のポイントなどなど
メタバースの世界は一つ?
「メタバースという仮想世界があります。ここではナイキやティファニーが仮想世界の土地を買っています。デジタルアートの取引もされています。ゲームのフォートナイトとかもその一種です。」
私が知るメタバース情報は、こんな一文でまとめられます。
で、素朴な疑問が湧いてきます。
メタバースの世界は一つなのか?です。
意外に、そもそもの、この説明が無くて、最初からつまづくのですが、答えは「たくさんある」です。用語として、クローズドメタバースとオープンメタバースがあるそうなのですが・・・
『クローズドメタバース』の方は、一社で作ったメタバースの世界で、ここにゲームのフォートナイトや、社名をメタに変えた元フェイスブックが提供する仮想空間が入ります。
『オープンメタバース』の方は、複数の会社の仮想世界を行き来できる世界のことで、現段階では実現されていないとのこと。
この本では、オープンの方向に向かうはずだけど、現段階では解消すべき問題が多いとのこと。何となく理解できます。
メタバースの歴史
メタバースはいきなり湧いて出てきたイメージがあるのですが、メタバースの歴史として、何がどうなって今に至るなのかが、この本に書かれています。
メタバースの言葉は1992年のアメリカのSF小説にメタバースという言葉が登場するそうです。
そこから2007年に、バーチャル空間で楽しむ、セカンドライフというサービスが発表されて、
2020年にゲーム分野で、「フォートナイト」や、「あつまれどうぶつの森」などがヒットし、フェイスブックが社名を「メタ」に変えるなど、メタバースの世界が一気に広がりを見せているそうです。
始まりはともかく、ここ数年に一気に動き出した世界とのことで、個人的には今は様子見で、そのうちどこかのサービスを利用したいなと思いました。
メタバースのこれから
メタバースの世界は、今は色々な会社がサービスを発表し、自社サービス規模の拡大が重要そうなのですが、この技術がより拡大するにつれ、色々なサービスやデバイスなどが開発されていく雰囲気が書かれています。なかなか面白そうな未来だなと思いました。
日本トレンドリサーチという会社が、メタバースという言葉の認知度を国内でリサーチしたそうなのですが、75%が「知らない」と回答したとのことで、この業界としてはこの知らない壁を超えていくがが課題の一つだそうです。
(個人的には、このリサーチ結果に少し安心したのですが・・・そうだよね、そんなに浸透してないよね・・・)
終わりに
この本にも書かれていますが、高齢の方がスマホデビューすると、とりあえず家族や周囲の連絡手段として、インストールするLINEのように、このサービスを利用しないと、自分が取り残されるかも、という状況まで行く可能性が、メタバースの世界にはあると感じました。
メタバースを知る、手始めの書としては、分かりやすかったです。おすすめです。
ではでは。