「一生お金に困らない山投資の始め方」を読んでみました。
この本ってどんな本?
こんな方におすすめの本です。
・山投資の世界を知りたい方
・山ってどこで売っている?を知りたい方
・山を買ってからの世界を知りたい方
山投資っていったいどんな世界?
山ってどこで買う?
山からどうやって利益を出すの?
などなど、実際の山投資の方法と、山を買うと、どんなことが待っているのか?どんなことを想定しておいた方がいいのか?などが、実体験をベースに書かれています。
前半は山に特化した投資になっていて、後半には、山以外の住宅などの不動産も扱うようになってきますが、最後の方では、著者の投資哲学が書いてあります。
この投資のスタートは、田舎にセカンドハウスを買いたいと、色々と探していたところに、「家を買ったら、山が付いてきた」ところからスタートします。
そして買った山に電柱が建っていたことから、電柱の土地使用料を電力会社からもらったことで、電柱の土地使用料を狙った山投資が始まるのですが、イメージしていた山投資とはかなり違いました。
山とはいえ、不動産投資なので土地を買ってマンション建てるか、転売して利ざやを抜くかをイメージしていたのですが 、恐ろしく地味ですが、再現性の高い投資だなと感じました。
投資関連の本は、そこそこ読んだつもりでしたが、かなり斬新な視点の投資本です。ノウハウも惜しげもなく書かれている印象を受けました。かなり面白い投資本でした。
読みやすさのイメージ
200ページぐらいの分量で、
1〜2日くらいで読み終わると思います。
ページ数が少ないこともありますが、読みやすい文章でスイスイと読めました。投資本としてはかなりイレギュラーな内容だと思いますが、新しい世界を知ることができると思います。
この本のポイントなどなど
実は山って扱いに困る?
「自分、山持ってるんだよね」まず聞かないフレーズです。仮にそんな人に会ったら、抱くイメージは「すごい資産家」です。山持っているは、なかなかのインパクトです。
遠い世界の出来事なのですが、実は扱いに困っている人が多いとのこと。
確かに冷静になって考えると、山とはいえ不動産なので、固定資産税はかかるし、使い道のない土地だった場合は家賃や駐車場収入は見込めないですし、木を売るにしても、素人で切れる木には限界がありますし、切った木を運び出す道路が近くにないと、到底現金化は遠いです。細かいことを言うと適度に間伐していない木だと、建築用材としては役に立ちません。
長々と書きましたが、ということは使い道の無い山は金食い虫になる可能性が高く、そこを相続させるのも気が引けそうです。
結構、面倒なので処分したい。こんなケースは多いらしいです。仮に使い道の無い山を、自分が親から相続することになったら、ちょっと困りそうです。なんか面倒そうですし、相続で子に渡る前に処分したくなると思います。
電柱の家賃って安い?
この本の山投資の現金化するポイントは、電柱などの借地料です。この本を読んでいる最中には、「いいじゃん。その手があったか。なんか高速道路が通ったりすると儲かるって聞いたことある!」と思ったのですが、電柱などの借地料は、私の感覚では考えられないくらい安い。
山にある電柱は一本あたり、年間200円から300円とのこと。10年持っていたとしても、3000円。これではさすがに割りに合わない。
ただ、私が見落としていた点があって、投資なのだから利回りが重要なわけで、1円でもいいから手放したい人も結構いるそうなのですが、そういうケースなのなら、利回り計算をすると、とんでもなく高利回りです。
繊細な投資
山一つでは、いくら高利回りとはいえ、経済的なインパクトが出ませんが、この著者は山王になりたいレベルで多くの山を持っているようで、数が増えると話が変わります。
結果的にとんでもなく高利回りの株を持っていると同じ状態になります。ただし手軽さは、株とは雲泥の差です。このあたりのリアルなやりとりは、本書をご覧ください・・・。なのですが、この投資は相当な粘りと交渉力とコミニュケーション力が必要になります。好きじゃないとできないやり方ですし、好きなのであれば、かなりハマる投資だとも感じました。
この投資は、手間もかかるし、細かい数字の積み上げが大事で、何より山投資の言葉の響きからはイメージできないくらい、繊細な投資だと感じました。
本当に面白い本でした。
趣旨とは、ズレますが、自分の山を
一個欲しいなと思いました。なんか楽しそうです。
ではでは。