50歳。人生の後半戦になって、どう生きますか?
「人生の後半戦は何もしたくない」
「人生の後半戦は働きたくない」
「人生の後半戦から新たなチャレンジは難しい」
50歳になったら、大人しく静かに暮らしていくのが正解?
若い時から働きづめだったのだからと、自分に言い聞かせるのは簡単なのですが・・・
この本は50歳になったら、楽しいことや面白いことを仕事にして、人生の後半戦を面白く過ごすための本です。
自分が必要とされて、自分が面白いと思える仕事をして、50歳から先を面白く働く。
こんなことが可能なのか?
この本には「50歳から先を面白く働く」そのヒントがあります。
この本の内容拾い読み
年をとると仕事がない?
「年をとると仕事がない。」
実際に若ければ若いほど、転職がしやすいのは事実で、
「50歳くらいになれば、ほとんど仕事なんかないよねー」これはある意味正解。
そもそもの問題は「若い人と同じ土俵で仕事を奪い合っているから」
若さであったり、体力であったりと、足りないものを求めていくからしんどくなるのであって、「すでにあるものに目を向ける」ことが大事で、
目を向けるものは、仕事の資格や経験などの明確なものだけでなく、物を見る目や、コミュニケーション力、問題解決力のように、本人が自覚することが難しいようなことが、大事な資産で、「老い」すら大事な資産なのだそう。
「年代に合わせた戦い方をしましょう」という考え方が基本的な考え方になります。
最低限の体力は必要ですけどね。
50歳から自分の道を進んでいる人
50歳から自分の道を進んでいる人の条件は3つに収束されるとのこと。
50歳から自分の道を進んでいる人の3条件
❶自分のやりたいことをやっている
❷得意なこと強みを活かしている
❸社会から求められ、貢献している
この3つの
「やりたいこと」
「得意なこと」
「求められること」の3条件が重なっていることが大事で、
この3つがあると相乗効果が生まれて、良い循環が起きるとのこと。ただし、この一つでも欠けると辛くなるそうなので、この3つは定期的に振り返ってチェックすることが大事そうです。
この3条件のレベルについては高いに越したことはないのですが、誰にも負けないレベルでなくても、普通より少し得意くらいのレベルでも問題がなくて、それよりも重要なのは実験レベルで、「試してみよう」くらいの感覚を持つことのほうが大事なのだそう。
とにかく動いてみないとわからないのは事実ですしね。
オンラインサロンのようなものでもチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
1万時間の法則
一万時間の法則?
とあるコラムニストの方が提言した理論なのですが、
1万時間の法則
どんなど素人でも、一万時間の練習や学習をすると、誰でもプロになれる。
1万時間は、平日8時間やって4年9ヶ月かかるそうで、だいたい5年やったら大抵はプロになるという時間感覚になるのですが、会社に縛られずに自由な感覚で始めたものは、本人に合わないものを選択した場合は、おそらく5年は続かないので、プロになれるかの判断基準とも言えそうです。
1万時間を投入するからには、成果の一つとしてお金を稼ぎたいのですが、
お金を稼ぐには「量」をこなすか、「質」を上げるかにどちらかになり、「質」を上げるには「量」が必要なので、「量」がこなせないものは、取り組むものとしては除外する必要があります。
しかし、そもそも「1万時間」もかけられるものなんか見つからないという方は、「人の役に立てること」ここから考えて見ることを、この本ではおすすめしています。
終わりに
ひと昔前ならば50歳は、そろそろサラリーマン人生も終わりが見えてきて、60歳で老後の始まりで悠々自適に趣味に没頭・・・・なんて人生設計が主流だったと思いますが、今となっては夢物語に近い感じがあります。
平均寿命は伸びたし、
年金は65歳から支給だし、
年金額は少ないし・・・・ねえ。
50から花開いて、働けるうちは現役を続けるのが、現代の理想形なのかもしれません。
サラリーマンでなくても自立できる生き方を手にいれるための、はじめの一歩を学べる本だと思います。
面白かったです。
ではでは。