チームの生産性を高めたい。
活気のあるチームにしたい。
自主的に動くチームにしたい。
働いていても毎日面白くないと感じるビジネスパーソン。
人生の大半の時間を注ぎ込むのにもかかわらず、こんな悩みを持っている人は多いですよね。
働いていると、当たり前ですが「壁」がたくさんあって、人間関係にも悩まされて・・・・・
こんなことは日常茶飯事なのでは?
この本は組織のリーダーが書いた本なのですが、「生産的」「自律的」「独創的」に働くことを目標に、組織を作っていった著者の組織論になっています。
「生産的」「自律的」「独創的」を一気に改善するには、チームや会社のトップが変わることが一番なのですが、現実はそうもいかないです。
変わらない現状を諦めて、自分の気持ちの持ちようだけに注力して、嫌な気持ちを流したり我慢する技術を強化していくのも、なんか違う気がします。
「生産的」「自律的」「独創的」のあるチーム作り、人間関係が円滑でやりがいのあるチーム作りの参考として、この本は何かのきっかけが得られる可能性があります。
チームリーダーに読んでほしい一冊ですが、チーム員であっても改善していけるヒントが散りばめられています。
チームで働くということを考えてみませんか?
目次
第1部_生産的に働く〜楽に成果を上げるために”見直す”
・やり方を見直す
・生産性を見直す
・タスクを見直す
・やる気を見直す
・信頼関係を見直す
・会議を見直す
・雑談を見直す
・社内業務を見直す
・価値を見直す
第2部_自律的に働く〜人を支配しているものを”なくす”
・管理をなくす
・階層をなくす
・評価をなくす
・数字をなくす
・組織の壁をなくす
・急募をなくす
・教育をなくす
・制度をなくす
・通勤をなくす
第3部_独創的に働く〜常識や慣習に従うことを”やめる”
・既存のビジネスモデルに従うのをやめる
・顧客を説得する営業をやめる
・新規事業の指示命令をやめる
・規模を追求することをやめる
・会社らしくすることをやめる
この本の内容拾い読み
気合いや根性で頑張らない
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
令和の世の中にあっても、昭和世代のオジサンが居座る現代社会。
昭和のオジサン「気合と根性」が大好き。
この本では、そもそも人は弱いので精神論だけで業務改善することは難しいとしています。
改善案を精神論に持っていっても結局のところ「次から気を付ける」になりがちです。
気合いや根性頼みにならないように、この本では楽に仕組みや自動化でどうにかならないかを考えるのが、重要としています。
転記ミスなどの一見イージーミスに捉えられることも、転記をやめてデータを直接表示させるなどの工夫で、イージーミスにしてしまわない考え方が必要とのこと。
ポイントは「自分がやっている仕事を減らしても、変わらない成果を出せるようにするには、どうすればいいか?」です。
会議を見直す
Wolfgang EckertによるPixabayからの画像
会議・・・・私の知る会議は、クリエイティブとは程遠い世界にいます。
会議は報告と報知をする会といったところです。
意義が無いとは言いませんが「会議」という言葉の持つ意味からは遠いイメージになっています。
この本では、会議が報告と報知をする会であれば、人を集めて行うものとしては生産性が低すぎるとしています。
著者は、過去にきっちりした資料を作って、プレゼンをして決済の合否をもらうような会議の経験があったそうですが、試験のような会議に価値は感じなかったのだそうです。
会議というからには、議論の場であることを大事にしたいし、ダラダラとアイデア出しをするのも建設的では無いので、チャットツールで参加者が自分のタイミングで意見を出し合い、ある程度チャット上で意見交換をすることを、この本ではおすすめしています。
そしてある程度意見交換が行われた後で、会議を行い決定事項を作っていくイメージです。
実際にコロナの折に、私もリモートワークをするにあたり、チームでSlackなどのチャットツールを入れたのですが、便利なツールです。
チャットツールを導入したくても「チャットツール」という言葉のイメージから、マニア向けのものでは?と理解せずに拒否してしまうオジサンもいるかと思いますが、「LINEと同じです」と伝えてみれば心理的ハードルが下がるかもしれません。
終わりに
この本の組織論はかなり自由度があります。
いろんなことを個人の裁量に任せる分、いろんなことをオープンにすることを大事にしています。
管理側ではなく、働く側とすると魅力的な環境だなと感じました。
生産性を上げることに注力すると、今の組織の中で結構、必要とされていること、大事とされていることが、変わってきます。
視点が変わるそんな一冊でした。
ではでは。