【マニア向け筋肉理論】科学的に正しい筋トレ 最強の教科書

「科学的に正しい筋トレ 最強の教科書」を読んでみました。

この本ってどんな本?

筋トレについて諸説ある、さまざまな情報を科学的なアプローチで検証していく本です。基本的には実験や実証データを裏付けとしており、筋トレにまつわる噂話で良く聞くような、筋肉に効くフォーム、筋トレの頻度や有効な食事や回数、適切な休息期間などなど、なかば筋トレの一般常識となっているようなことも、データー上では間違った常識となっていることも散見されており、筋トレを深く考えたい方には、おすすめの内容になっています。

この本をオススメしたい方は?

・筋トレを科学的なデータで検証したい方
・筋トレにまつわる常識と思われていることを調べて見たい方

・有効な筋トレ方法の基礎知識を得たい方

この本のざっくり紹介

|筋トレを『科学する』そんな本です|
気軽な気持ちで、筋トレのメソッドを手に入れたいな〜と思い、この本を注文したのですが、気軽な気持ちで読み始めると、なかなかにハードな内容です。ここまで『科学』しているとは思いませんでした。
内容は論拠となるデータを提示しながらの構成なので、学術書さながらの雰囲気がある本です。

筋トレには、真偽の判断がつかないけれど、常識とされていることが多いのですが、この本ではそんなテーマが多く扱われており、筋トレについて考えを整理する、いい機会になりました。
私は結構違った認識のものが多かったです。ここから、その中でも私に刺さった内容をいくつか紹介します。詳しくは本書で確認してみてください。筋トレを科学したい人にはオススメです。

|筋肉の肥大化は、バーベルの重さで決まらない|
筋トレするからには成果として、ある程度は筋肉がついて欲しいのですが、家で腕立て伏せなどの自重トレーニングをやっていても、あまり効率が良くないんだろうなと思っていて、やはりジムでウエイトを乗せていかないとなーと、思っていたのですが、本書では、大事なのは『総負荷量』とのこと。
つまり、合計で多く負荷を掛けた方が有効で、1回の重量ではないと、いうことになります。

よく昔から聞いていたのは、自分の限界に近い重量をセットして、2〜3回を1セットとするような、やり方をしないと筋肉は太くならない。と聞いていた私にとっては、驚きでした。

ざっくり言うと、筋肉を太くしたかったら、ベンチプレスで100キロを3回(100キロx3回=300キロ)挙げて終わるのなら、50キロを7回(50キロx7回=350キロ)挙げた方が理論上は有効となるとのこと。
家の中で自重トレーニングしかできない状況の私にとっては、心強い情報です。

|筋トレ後のタンパク質摂は24時間を意識する
筋トレ後のタンパク質の摂取についても、諸説ある分野で、よく聞くのは、筋トレ後1〜2時間以内にタンパク質を摂取しないと意味がない。です。
昔通っていたスポーツジムでは、本気の方々はトレーニング場所に、プロテインドリンクを持ち込んでこまめに摂取していたのを思い出します。

この本ではトレーニング後24時間の間であれば、タンパク質と筋肉の合成感度は継続するそうです。食事の時間を逆算してトレーニングを行う時間を入れなければならないと思っていた私には朗報でした。

摂取するタンパク質も、肉、卵、牛乳、大豆がおすすめとのことで、細かく内容についても書かれています。
筋トレ後はプロテイン一択なのかなと思っていたのですが、これなら生活に組み込めそうだなと思いました。
この本には、プロテインも当然有効であり、プロテインの成分とその特性についても書かれています。

|筋トレのススメと、筋トレが続かない理由
筋トレが病気になりにくい体を作り、死亡率を下げて、睡眠の質の向上に役立つことが説明されています。さらにメンタル面で精神的な不安な状態を改善する効能があるとのこと。
精神面は自覚症状をしっかり認識するのは難しいので、予防の気持ちで筋トレに取り組むのもいいかなと思いました。

ここまで素晴らしい筋トレが続かない理由についても書かれていて、「人は健康でいたいと思いながらも、家でゴロゴロしてテレビでも見ているよいうな生活が大好き」なのだそうです。この部分についても本書では掘り下げられていて、興味深い内容になっています。
人の本能に逆行するような行動なのでしょうが、筋トレを生活に組み込みたいと思えるような内容でした。

ページ数と読みやすさのイメージ

350ページ弱くらいの内容です。
ある程度筋トレなどに取り組んだ経験がある方なら、4〜5日程度で、読み終えることができると思います。筋トレをやったことがない方であれば、もう少し時間がかかると思います。

筋トレ関係の本としては珍しく、実際の運動の仕方には、あまりページを割かずに、筋トレ全体に関する理論や検証などがメインとなっています。(実際の運動の仕方が大半の構成になっている本が、多い中では珍しいです)

科学的に筋トレを捉えることができる本で、一時はジムに行き筋トレをしていた経験のある私には、興味深い内容でした。
マニアックな本だとは思うのですが、読んで良かったなと思いました。ではでは。

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