「現代アートの基本的なことがわからない」
ピカソやレオナルドダヴィンチなどの歴史上の人物がつくり出したアート。
これらはなんとなく学校の美術で習ったり、オークションで高値がついたなどのニュースでも、ちょいちょい目にするのですが、「現代アート」この存在が、アートから距離を置いてしまっている原因となっている人は多いのでは無いかと思います。
この絵は何を描いているんでしょうか?
この作品は何を表現しているんでしょうか?
現代アートは近代のものなのにもかかわらず、歴史あるものよりも謎な作品が多いイメージが、現代アートの世界にはあります。
そんな現代アートの基本的な情報を知りたい方におすすめの本です。
代表的な作家の紹介や、アートのジャンルや、現代アートを知る上で押さえておきたい基本的なことが広く書かれた本となっています。
現在アートのはじめの一歩を知る本としてオススメの本です。
この本ってどんな本?
全150ページ程度の、比較的ページ数の少ない本です。
2〜3日くらいで読み終わるかと思います。
代表的な近代アート作家
この本では代表的な近代アート作家40人が紹介されています。この中には「岡本太郎」「草間彌生」「村上隆」などの日本の作家さんも登場します。
日本人であれば、この本で紹介されている方はチェックしておいた方がいいかなと思います。
この本には「作品は見たことがあるけど、この作家さんの作品だったんだ」こんなことがたくさん出てきます。
ポップアートとして目にする機会の多い「アンディ・ウォーホル」、最近の有名アーチストの「バンクシー」などなど、作家さんの代表作や、ざっくりどんな人?などの情報が書かれています。
この近代アート作家40人を知るだけでも、一般常識以上の知識が得られるかなと思います。
ポップアートとは?
ポップアートとは、どんなものを指すのか?
この本では、大量生産・消費社会をテーマにした芸術動向のことで、50年代にイギリスで誕生し、60年代にアメリカで全盛を迎えたものなんだそうです。
アメリカの経済の成長と相性が良かったんだろうなと感じます。
有名作家さんは「アンディ・ウォーホル」さん。
ネットで検索すると必ず見たことのある作品が出てきます。
村上隆さんの作品にも影響を与えているのだとか。
パブリックアートとは?
パブリックアートとは、公園や市街地、公共施設の敷地などに設置されるアートの総称と、この本では定義されています。
生活圏にあることから、美術館に置く作品とは別の社会的意義を求められることも多いのだとか。さらに町おこしに使われたりなど、目的の多様化も進んでいるそうです。
アートの定義が広いことからも、公園内のモニュメントや、漫画作品の石像や銅像が町中に設置されているものも、パブリックアートのグループなのかなかと思います。
少し深読み
現代アートは訳がわからないものという、固定観念があったのですが、この本を読むと意外に世の中に、現代アートが組み込まれているなと感じました。
作家さんの紹介の中には、激しい思想の中から生まれたものを表現している作家さんもいたり、近年のテクノロジーの進化によって、VRやARを駆使した表現も出てきていたりと、近代アートを一言で定義するのには無理がありますが、多様化が近代アートの特徴の一つなのかなと思います。
この本に紹介されている、アーチストをGoogle検索すると、より一層理解が深まります。この本を読まれる方にはおすすめします。
アートとデザイン性が高いプロダクトの線引きが、よくわからない時代になっていますが、気に入った心地いいものを身の回りに置いたりしながら、アートのある生活をしたいなと考えさせられる本でした。
ではでは。