個人が投資を考えなければならない時代になっています。
インデックス投資を全く考えずして投資を考えるのは難しい。
インデックス投資の手始めにちょうどいい一冊です。
ひと昔前であれば、投資とは危ないもので、投資には近づかないで貯金が最高!だったはずなのですが、今の日本では、NISAやIdecoなどの投資の優遇措置を国が作ってしまうくらい、個人が投資を考えなければならない時代です。
この本は、投資には絶対はないけれど、うまくいく確率が高いとされている、「投資信託でインデックス投資」を行うために、まずは知っておくべきことをまとめた本になっています。
各章のはじめにはマンガの導入部分もあって、この手の本を読むのは少しハードルが高いな〜という方にも読みやすい構成になっています。
おすすめの銘柄、投資の方法、出口戦略まで基本的なことは一通り書かれています。インデックス投資の手始めの一冊におすすめです。
基本的な言葉のチェック
投資信託とは?
投資家から集めたお金を、一つの大きな資金としてまとめて、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品
投資信託のメリット、デメリット
☆メリット
①少額から投資ができて(千円単位)
②たくさんの銘柄や株式や債券に分散投資ができて
③運用している金融機関が破綻しても資金は守られる
☆デメリット
①持っているだけで運用手数料がかかる
②すぐに大儲けできない
インデックスファンドとアクティブファンド
インデックスファンド
「各種指数に連動する運用成績を目指す投資信託」
その指数が上昇すれば、その投資信託も寄り添うように上昇していく
アクティブファンド
「専門家が投資先や売買の時期を判断して運用する投資信託」
信託するファンドの専門家の判断に全てを委ねる
インデックスファンドの方がいい?
Csaba NagyによるPixabayからの画像
インデックスファンドは、とある指数に連動する形で運用するもので、なんか地味なイメージ。
アクティブファンドは、投資の専門家が売り買いをしてくれて、インデックスファンドと比べてリターンが大きそうなイメージなのですが、このアクティブファンドがインデックスファンドに成績で勝つ勝率は、20〜30%くらいといわれています。
アクティブファンドは、専門家が売り買いするための手数料が高いのが、インデックスファンドに負ける可能性が高い原因の一つと考えられています。
とはいえ、緩やかでも世の中が成長することを信じて、市場の成長とともにリターンが出るインデックスファンドの方が勝率が高いとは意外な感じですが・・・
インデックスファンドの出口戦略
「インデックスファンドの銘柄を決めて、積み立て投資を行う」インデックスファンドとの付き合いはこれしかないのですが、この投資は投資した資産は成長していても、たいがいのインデックスファンドは取り崩さない限り(売却しない限り)手元に現金がくることはありません。
でも、投資なのだから、どこかで現金という使いやすい形に変える必要があります。どのタイミングで取り崩して現金に変えるのか?どのくらいの割合で取り崩して現金に変えるのか?
この部分の判断が、インデックスファンドの出口戦略ということになります。具体的な成功例が世の中にあふれていればいいのですが、そこまでの情報が出ていないのが現実です。
4%ルールといった技術的な取り崩し手法はこの本で紹介されていますが、いくつか紹介されている取り崩し手法で最もピンときたのは、「必要な時に必要な分だけ取り崩す」です。そのくらいの感覚が気楽に付き合える方法だなとは感じました。