【認知バイアス辞典】情報を正しく選ぶために知っておきたい60選

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情報を正しく選択するための認知バイアス事典 [ 情報文化研究所 ]
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品川駅は品川区?実は港区です。
こんな思い込みのミスや錯覚など、これらの現象には理論の名前がついています。

有名なものであれば、「吊り橋効果」「ステレオタイプ」「バンドワゴン効果」こんなのも広くまとめれば、思い込みのミスや錯覚になるのだそうで、

この本は、基本的な心理学の理論60個を解説したものです。
この本を、読み切れば、心理学一般はカバーできると思います。
この本は、初めから読んでも、気になることから拾い読みでもOKです。

これらのことが気楽に学べる本です。

 

本の内容を拾い読み

60個の理論から特に気になったものをメモしておきます。
このほかにも興味深いものがたくさんあります。
詳しくは本書で。

吊り橋効果

吊り橋の上など、心拍数の上昇が起きやすい状況で異性がそばにいると、そのドキドキを恋愛感情であると勘違いしてしまう効果のドキドキに勘違いしてしまう効果

よく聞くこの理論、1974年にカナダで行われた実験があるそうです。
この実験にはいくつかの指摘もあるようですが、怒りや不安などの感情が出た後に、別のことが起きると、その前に抱いた感情を引きずってしまうという誤った認識は、いろんなケースで思い当たる節があります。

こういうことを認識しておかないと、同じことでもタイミングが変わると違う結果を引き起こしてしまう可能性があるなと感じます。

 

単純接触効果

特別な反応をもたらさないような物事に繰り返し接触すると、徐々にその刺激に対し好意的に感情を持つようになる現象

繰り返し繰り返し触れていくと、好意が少しずつ増えていくというものですが、人だけでなく音楽や文字やモノや、様々なものにも同じ現象が起きるのだそう。

人が新しいものに接する際には、知らない情報を取り込むため、認知的に大きな負担がかかるのだそうで、何回も同じものに触れるとこの負担が減るので、その心地良さを好意に変換してしまうのだそう。
なんかわかる気がします。

注意したいのは、印象が悪いことは接触効果で好意とは逆の方向に増幅するんだそうです。それはちょっと怖い。

 

ハロー効果

どこか優れている点(劣っている点)を見つけると、そのほかにおいても優れている(劣っている)と考えがちになる現象

何か目立つ特徴があると、他の面での評価もそれにあわせて推測されるのだそうで、

これはよくあるなと感じます。
有名スポーツ選手が人格者に違いないと思いがちだったり、かわいい役を演じる役者さんは、プライベートも同じようにかわいいと思いがちだったり。

イメージ戦略は、この効果を狙ったものが多そうです。

 

現状維持バイアス

何かを変化させることで、現状がより良くなる可能性があるとしても、損失の可能性も考慮して現状を保持しようとする傾向

私たちは利得と損失を比較するときは、損失の方をより重大に感じてしまうのだそうです。
個人差はあるとしても、損失の1.5から2倍の利得がないと、利得と損失が釣り合わないのだそうです。

人って失うことが嫌いな生物なんだなと感じます。
この理論は組織やシステムにも当てはまるようで、組織改革やシステムの進化(ハンコ不要とかペーパーレスになかなかならないとか)にも同様の感情が当てはまるのだそうです。

ということは・・・組織改革やシステムの進化をさせたいと思ったら、現状よりも2倍くらいのいいことをアピールできないと難しいということなのでしょうか?

そりゃ進まないはずです。

 

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