必要な仕事に時間を使うための方法【トヨタの会議は30分】

「トヨタの会議は30分」を読んでみました。

新卒でトヨタに入り、その後TBSに転職し、その後マーケティング会社を設立した、経営コンサルタントの著者が、トヨタ時代に叩き込まれた、仕事術、時間の使い方、圧縮の仕方などを解説した内容になっています。

実際の生産現場というよりは、デスクワークの生産性について追求した本です。トヨタの強さの一端がうかがえる内容でした。

この本ってどんな本?

こんな方におすすめの本です

・自分の仕事の効率化を図りたい方
・強い組織を作りたい管理職の方
・トヨタの強さの一端をのぞきたい方

トヨタの会議は30分。
簡単な打ち合わせ以外で、会議と銘打たれたもので30分はありえない。
私はそんな企業に勤めています。

この本は、トヨタの30分会議の実情の解説に始まり、なぜこのようなシステムを採用しているのか、本質は無駄の排除であり、時間をかけるべきことにしっかり時間をかけることを重視して追求した結果、30分会議というやり方が定着していったのではないかと思われます。

組織としての仕事術と言える内容が、他にも色々と紹介されているのですが、これらが徹底できる企業は相当強いです。普通の企業では相手にならないないなと感じました。

もちろん、トヨタほどの企業であれば、たくさんのスタープレーヤーがいるのでしょうが、スタープレーヤーに頼る必要の無いやり方とも思えます。

トヨタの組織力の一端をのぞくことができる本です。
組織の意識による部分が大きいので、完全に自分の仕事に取り込むのは難しいですが、できる範囲からでも取り入れることは可能な内容です。やれる範囲で少し取り入れてみましたが、結構、変わるなと感じました。

管理職の方、会議をある程度コントロールできる立場にある方には、特にオススメの本です。

読みやすさのイメージ

200ページ強の分量で、
読み切るには1〜2日くらいで、読み終わると思います。

読みやすい本で、当時のエピソードも多いです。リアルな空気感が、本に引き込まれる方も多いかと思います。

この本のポイントなどなど

会議は30分が徹底

30分会議のシステムは、組織として徹底できれば、すごい仕組みです。

会議の開催者は、議題を明確にして事前通知し、開催者は特別資料を用意することなどは無いそうです。参加者が明確な議題をもとに、おのおのが資料を準備し、30分会議が始まり、議事録はホワイトボードの印刷機能で印刷して終了(このあたりはトヨタの機密保持の関係でこのような感じだそうですが、一般企業であればスマホで写真を撮って、LineやSlackなどで共有といったところでしょうか。)

最後に次の会議で何を話し合うかを明確にして終了。
といった流れのようです。これは大変です。次の会議までに状況を進める必要があるということなので、仕事の展開は早いと思います。

普通の企業は2〜3時間は最低でも会議をやって、議事録担当はエライさん数人のチェックバックを受けて、ようやく参加者と、会議に出ていない、さらに偉い方にメール送信。ここで終われば、まだラッキーで、さらに偉いかたからツッコミが入って・・・・

正直、この本を読んで、トヨタが羨ましくなりました。

定例会議が無い

トヨタでは定例会議が無いそうで、正直言って驚きです。
私の勤める会社もそうですが、日本の企業で定例会議が無い会社は、ほぼ無いと思うのですが・・・

この本にも書かれていますが、ほとんどの企業の定例会議といえば、毎月の営業数字の確認と、マネジメント層による精神論の訓示と、雑談が定例会議の定番だそうですが、トヨタの場合は、こんな意味の薄い会議を開催しようとした場合、上司にどれだけ詰められるかわからないし、呼ばれた側も、そもそも来ないそうです。

まず普通の企業では、「会議に来ない」がそもそも無理で、来ない時点で、来ないことに対して上司に詰められるのが普通だなと思います。

無駄なことはやらない、無駄を嫌う企業文化が出来上がっているのだと思いますが、ここだけを切り取ると、羨ましい会社です。

会議はメモなし?

トヨタでは、基本的には会議中のメモを取る行動は、原則NGが暗黙のルールだそうです。当然、ノートパソコンを持ち込んでのカタカタもNG。そんな暇があったら、会話や議論に集中しなさいというのが、ベースのようです。

一生懸命メモを取る行為や、ノートパソコンのカタカタがあった方が良いんだろうなと思っていたクチなので、少し驚きでした。トヨタほどの企業なら、ノートパソコンのカタカタは、むしろ必須スキルと思っていたので意外でした。

会話や議論に集中するのには、いつも一生懸命メモを取る行為は邪魔だなと思っていたのですが、深く考えることも無く、なんとなくそのほうが、ビジネスマナーとしては正解なんだろうなと決めつけていました。

この本を読んで私も実際に、メモはほぼ取らずに数値やキーワードの備忘録程度を、メモする形で会議に参加してみたのですが、かなりイイです。今までは大判の手帳を持ち込んで、一生懸命記録しながら会話していたのですが、効率的でした。

ノートパソコンも、会議中に出たキーワードなどのインターネット検索用に使っていましたが、その代わりに自分のスマホを持ち込んで、同じ役割をさせてみました。それで充分でした。

メモなし会議は、会議や打ち合わせによっては、許されない場合があるかと思いますが、可能な会議や打ち合わせでは、導入することをオススメします。

終わりに

トヨタの一端をのぞく位の軽い気持ちで、読み始めましたが、会議やプロジェクトなどの複数人で行う仕事について、効率化を考える良い機会になりました。

なんか自分の仕事時間が取れないなと、漠然と思っている方にはオススメです。管理職の方にも読んで欲しい本だと思います。

ではでは。



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