【一度読んだら絶対に忘れない地理の教科書】地理がストーリーで理解できる一冊

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社会科の授業で挫折しやすい「地理」
記憶力の勝負で、学校の授業を怠ると、その部分がキレイに抜けている。
こんなイメージを持っている人は多いのではないでしょうか?

地理のテストは暗記勝負で、試験前にどれだけ詰め込めるかがカギ!こんな学生時代だった人にオススメの地理の本です。

なぜなら、
地理がストーリーでつながります。
暗記100%の科目でなくなります。

なんでこんな気候になる?この気候だったら発展する産業はこうなるかー、地形がこうなると結果的にこういう発展の仕方になるかーなど、一つの事象にはつながりがあることが理解できる内容になっています。

暗記勝負で学生時代を乗り切った人には、地理という学問を見直す機会になるかと思います。面白い学問ということを再認識できます。

でも、
一番におすすめしたいのは現役の学生さんです。
地理が暗記勝負のみの学問でないことを認識できると思います。

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この本の内容拾い読み

北極や南極が寒く赤道付近が暑い理由

赤道付近はなぜ暑いのか?

「赤道の方が、南極や北極より太陽に近いから暑い」と思っていたのですが、太陽からの距離の違いは、赤道だろうが南極だろうが、太陽から見た場合には、ほぼ誤差の範囲なのだとか。

ではなぜ、暑さ寒さに差が出る?

答えは太陽光線の受け方なんだそうです。

太陽光線をまともに、垂直方向に受けるのが赤道付近で、赤道付近は太陽光エネルギーを真正面から受けるのに対して、

南極や北極については、地球は丸いので赤道付近で、垂直に太陽光エネルギーを受けるのならば、南極や北極は同じエネルギーを斜めに受けるので、受け止める熱エネルギーが赤道に比べて分散されるのが理由とのこと。

 

気候の分類

熱帯雨林、ステップ気候、地中海性気候・・・・・これを覚えるのが大変だった人は多いと思うのですが、なんでこんなに多い?

これらの区分はドイツの気候学者が考案した「ケッペンの気候区分」と呼ばれるものが始まりとのことで、まずは2つの分類から始まったそうで、「無樹林気候」と「樹林気候」からだったそう。
まずは、樹林が育つのか育たないのかで分類。これはわかりやすい。

この無樹林となる理由は、
「乾燥で育たないのか?」
「寒冷で育たないのか?」
この2つの理由があるので、ここを分類し、無樹林気候が二種類できます。

樹林気候は、樹木が育つ気候のことで、
「熱帯気候」
「温帯気候」
「冷帯気候」
の3つに分類したそうで、
「熱帯気候」はヤシの木が生育できる気候
「冷帯気候」はエゾマツやカラマツなどが育つ地域
「温帯気候」はその中間

という感じで分けていたそうです。

そして、この5つの分類をさらに分類することで、学校で習ったあの大量の分類があるのだそうです。ここから教えてくれれば、もう少し興味が持てたと思うのですが・・・

 

石油の採掘

石油の取り出し方は大きく2つあるそうで、

・油田にパイプを下ろして直接吸い上げる方法(在来型)
・石油分を含んだ砂や岩から石油を取り出す方法(非在来型)

現在の世界の原油生産量を見ると、
1位がアメリカ
2位がロシア
3位がサウジアラビア
なのだそうで、結構意外な結果です。

中東のサウジアラビアが1位のイメージがあるのですが・・・
アメリカが石油を輸出しているなんて聞いたことがないです。

実際に、アメリカは世界1位の原油生産国なのですが、同時に石油の輸入大国の一つなんだそうです。

理由はシンプルで、使う量が多いので、原油生産量1位なのにもかかわらず、それでも足りないのが理由なのだとか。

 

終わりに

全350ページくらいの内容なので、地理の教科書レベルは十分にあると思うのですが、ストーリーになっている部分が多いので、地理の本とは思えないくらい、スイスイ読み進められます。

読み進めると、現代社会や世界史が噛み合っていく感覚が出てきます。
地理と現代社会と歴史が同じ社会科の教科のカテゴリーに入っているのかが理解できます。

この、一度読んだら絶対に忘れないシリーズは、面白いものが多いのですが、この本もおすすめです。

ではでは。

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