神奈川県を中心とした書店「有隣堂」この企業のYouTubeがとにかく面白い。
企業が運営するYouTubeなのに忖度一切なしで、MCのミミズクのぬいぐるみ(R.B.ブッコロー)が、社員や、企業の人たちと、商品を紹介して喋って、といったシンプルな内容なのに、とにかく面白い。
この自由なYouTubeチャンネルを、どう作っているのか?
どういう試行錯誤を重ねてきたのか?
守るべきものの線をどこで引いているのか。
企業PRのためのYouTubeチャンネルや、商品を紹介のためのYouTubeチャンネルなど、たくさんのチャンネルがありますが、PRである以上は見てもらわないことには始まらない。ということについては、このチャンネルは大成功しています。
企業YouTubeで大成功した「有隣堂」YouTubeの世界。
ぜひ動画を見てから本書を読むことをおすすめします。
目次
第1章_はじまりは社長の一声
第2章_振り切ったリニューアルへ
第3章_10万人達成までの道のり
第4章_信じ続けて見えてきた世界
出演者インタビュー
YouTubeチームインタビュー
この本の内容拾い読み
守るべき4つの原則
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
企業Youtubeにかかわらず、企業のホームページ一つとっても、企業のやることには多くの人が関与してきます。
イメージを守るためのものもあれば、決済者の好き嫌い、なんとなく声の大きな人の圧力に押されるなどなど、企業のPR媒体は理由が明快なものもあれば、そうでないものも含めて、発表するまでには社内調整にエネルギーを注ぐケースは多いと思います。
有隣堂の企業YouTubeは、社長直轄のプロジェクトで、他の社員が口を出しにくい状況を作った上で、かつ社長から示された4原則以外は、会社のタブーは無いとの非常にシンプルなルールで運営されているそうです。
社長から示された有隣堂YouTubeの守るべき4原則
1️⃣人権侵害をしない
2️⃣反社会的なことをしない
3️⃣誰かを傷つけることをしない
4️⃣著しく品性を欠くことをしない
その社長はこの4原則を伝えるのみで、全く口を出さずにYouTubeチームに全て任せているのだそうです。かなりの覚悟が必要なやり方です。
ヘルプ・ハブ・ヒーローコンテンツ
コンテンツを作るにあたって、ヘルプコンテンツ・ハブコンテンツ・ヒーローコンテンツという考え方があるのだそうで、
・ヘルプコンテンツ→ユーザーが情報を得るためのコンテンツ
・ハブコンテンツ→会社と視聴者のハブ(結節点)になるためのコンテンツ
・ヒーローコンテンツ→注目度を飛躍的に高めるためのコンテンツ
企業に関わらず、Webで情報発信をする場合に、自分のやっていることを整理するのには参考になる区分です。
個人で発信している人は、ヘルプコンテンツの要素の追求が強くなるのだと思いますが、人気Youtubeチャンネルとかの場合は、商品販売やオンラインサロンに繋げるなどの、ハブコンテンツの要素が加わり、コラボ動画はヒーローコンテンツということになるのかなと思います。
個人的にはヘルプコンテンツを確立させることもままならないのですが・・・
終わりに
この有隣堂の企業YouTubeが、現在がの今の姿になるまでの流れを知るには、このチャンネルのファンの方であれば一読の価値ありです。
企業YouTubeやSNSやホームページなどの、企業の看板を背負って発信するコンテンツを作る仕事に携わっている人にも参考になるのでは?
面白かったです。
ではでは。