「コーヒー」
・コーヒーを自宅で淹れることがあっても、なんとなく自己流。
・豆の種類とかは、なんとなく名前を知っているくらい。
・飲み物としては好きだけど、人に語れることはほぼ無い。
手軽な飲み物なのですが、コーヒーの基本的なことや、一般的な豆の種類、美味しい淹れ方・・・・この状況をどうにかしたいけど、嗜好品の世界は深いので、本気でやりすぎると沼にハマりそうで、あまりマニアックな情報までもいらない。
でも、コーヒーを美味しく淹れる、コーヒーについての最低限の知識は欲しい。
こんな方におすすめの本です。
吉本の芸人さんが書いた本で、わかりやすく伝えることについては、さすがプロだなと感じます。
ページ数も100ページ強と手軽な感じで読めます。
少なめのページ数で、コーヒーを美味しく淹れ、コーヒーの世界を知って、楽しみたい方には、おすすめの本です。
この本の内容拾い読み
コーヒーの淹れ方で味が変わる
コーヒの淹れ方も色々あるようで、結構知らないやり方もあります。
ペーパードリップ
ドリッパーに紙のフィルターをセットし、コーヒーの粉を入れて上からお湯を注ぐやり方。紙フィルターが雑味や油を吸収するので、比較的クリアな味。
ネルドリップ
布製のフィルターにコーヒーの粉を入れて、上からお湯を注ぐやり方。コーヒーオイルなど色々な成分が抽出できる。比較的濃厚な味。
フレンチプレス
コーヒーの粉をお湯に浸すやり方。紅茶とかでよく見る方法で、一定時間が過ぎたら、フィルターを押し下げる方法。香りや油分が充分に楽しめる方法。
コールドブリュー
水出しコーヒーのことで、冷蔵庫で8時間を目安に抽出する。まろやかな味になる。
コーヒーを淹れる
この本では、著者の石井さんの研究の結果の、石井流のコーヒーの淹れ方が書かれています。
詳しくは本書を見て欲しいのですが、その中でも私が適当にやってしまっているのが、コーヒー豆とお湯の分量。
この本では、210gのコーヒーを抽出するのに、コーヒー豆は16gを推奨しています。
一つの基準を作っておくと、後々好みを反映させるのにも役立ちます。
ちなみにドリップ中にコーヒーの粉がモコモコと膨らんでくるのですが、これは豆に含まれる炭酸ガスが放出されるからだそうで、焙煎したての新鮮な豆は特に膨らみやすいそうです。
コーヒーのグレード
コーヒー豆を選ぶときに、モカとかブルーマウンテンなどなど、コーヒー豆の種類に目が行きがちなのですが、コーヒーには流通量や品質えグレードが決められているそうです。
最上級がスペシャルティーコーヒーで、これは全体の5%以下で、生産履歴が確認できて、カップテストで80点以上を取ることが基準。
そのワンランク下がプレミアムコーヒーで、これは全体の10%くらいで、スペシャルティーコーヒーに届かなかったもので、ハイグレードのこと。
その下のランクが、コモディーコーヒーでこれが全体の50%くらい。
最後の一番下のグレードが、ローグレードコーヒーで全体の35%くらいで、これは缶コーヒーの原料に使われるのだそうです。
コーヒー豆の保存方法
コーヒー豆の保存法として、コーヒー豆の4つの大敵がいるのだそうです。
コーヒー豆の大敵
・酸素
・湿気
・紫外線
・温度変化
これらの対策として、
コーヒー豆の適切な保存方法
・焙煎から2週間くらいは常温保存
・密封可能なジップ付きバッグに入れる
・焙煎から2週間くらいで使い切る
豆や焙煎にもよるそうですが、焙煎したては焦げ臭や炭酸ガスの放出があるので焙煎から5日目くらいから2週間くらいまでが飲み頃なのだそうです。
終わりに
この本は芸人さんが書かれた本ということで、芸人さんのライフスタイルに少し触れることができたり、コーヒーとの付き合い方のヒントだったり、カフェ活の雰囲気だったりと、いろんな方向の内容がさらっと書かれています。
嗜好品について書かれた本の多くは情報が山盛りで、読むのにも多少の気合が必要な場合が多いのですが、この本は肩の力を抜いて空いた時間で、パラパラと読める感じの本です。
面白かったです。
ではでは