【1年で億り人になる】億り人になるための教科書

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1年で億り人になる [ 戸塚 真由子 ]
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億り人

「もともとは株式や為替の取引で1億円超えの資産を築いた人のこと。転じて、投資活動により巨額の富を築いた人全般を指す」

この本はこんな億り人の定義から始まります。

著者が多くの「本物の大富豪」に出会って、彼らのいくつもの共通した習慣、彼らが手を出さない仮想通貨やFXのようなギャンブル性に高いものなど、本物の大富豪の行動や考え方を紹介しています。

そして著者自身の投資についても書かれていて、投資の師匠に出会って3ヶ月で達成したFIRE(働かなくても資産が増えていって、それで生活していける状態)の手法などが書かれています。

ここまでの経歴を見ると「怪しい・・・・」のですが、書かれている内容は基本的で堅実なものが多いです。

ただ、この本に書かれていることを全て実行するには、スピード感とスケール感と何より度胸が必要で、再現性が高いかと言われると、万人向けではないかもしれませんが、資産を拡大したいと願っている人には、一読の価値があるかと思います。

 

この本の内容拾い読み

まず稼ぐという発想を捨てる

資産を拡大させるために、まずは働いてお金を稼いで、投資の種銭を貯める。

ここから始めるのが一般的な考え方だと思いますが、著者が出会った大富豪たちは、どうやって種銭を稼ごうかではなく、どうやって種銭を集めようか(借りようか)を考えるのだとか。

「最初から大きなお金を持って、減らさないように運用する」

シンプルな発想ですが、これが基本となる考え方で、例えば年間5%の運用リターンが手に入る投資案件があって、10万円を投資した場合は、5%では5000円と大きな収入にはなりませんが、1億円を投資した場合の5%であれば500万円になります。

単純な算数なのですが、結果として年間500万円の不労所得があれば、生活の仕方によっては働かなくても投資からの収入で暮らしていけるFIREの状態になることも可能となります。

お金を集めるのが大変で、さらに集めたお金を減らさないように運用するのも知識と度胸が必要です。

実行のハードルが高いですが、再現性は高い方法ではあると思います。

売り先を決めて現物投資

「現物投資」・・・実際に現物が存在していて、その現物を売却する投資のこと。

この現物投資は、売却するパターンでも、定期的な利益が入ってくるパターンであってもいいそうなのですが、大事なのは「現物」が存在することなのだそうです。

なんで、「現物」が大事なのかというと、元本を毀損しにくいのがその理由で、「現物」があるということが株式やFXや仮想通貨には無い魅力なのだとのこと。

「現物」のわかりやすい例は不動産で、不動産の価値は、短期間で大暴落することも、一瞬で価値が変わる可能性が低い資産になります。

この「現物投資」の利回りは8〜9%が相場で良くても15%が限界とのことで、30%の利回りとかは「詐欺」と思っておいた方がいいそうです。

この本では「現物投資」として不動産以外にも、いくつか紹介されていますが、重要なのは売り先や出口が決まっていることで、ここまでを決めておく必要があるとのこと。

 

終わりに

「1年で億り人になる」なかなかのスピード感とスケール感と何より度胸が試されるような内容になっています。

この本では、大富豪と呼ばれる方のマインドについてもページを割いていますが、一般人のマインドとは大きく違います。大富豪と呼ばれる方のマインドについて知ることができるだけでも、読む価値のある本だなと感じました。

「投資」「資産拡大」自分の行動や思考を考えさせられる内容でした。

ではでは。

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