幸福のための人間のレベル論

人間の幸福レベル?こんなテーマで書かれた本です。

生きてく上で切っても切り離せない人間関係。
「どうしてもこの人と合わない。苦手と思う人となぜ合わないかわからない」
「自分のことを受け入れてくれない人に、躍起になって評価や承認を得ようとする」

こんなことは働いていると、本当に多いです。

この本は人間を9つのレベルに分けて、この理論を知ることで、
「だからこの人とは合わないのか」
「だからこの人はこういう生き方しかできないのか」

こんな感じで、この本で提唱している人間レベルを知ることで、合わない理由や理解できない理由を客観的に見ることができます。

人間関係に悩む人には、この理論を知ることで気分が楽になるかも。

この本ってどんな本?

人間のレベル。あまりいい言葉ではないのかもしれませんが、人間関係に悩む人にはそんな綺麗事を言っている場合ではありません。
そして対策するには、少なくとも相手を知る必要があります。

この本は読むとわかりますが、ファンシーな表紙の見た目とは違ってなかなかシビアな表現で、人の性格や特徴を切り取ります。

各ステージごとの特徴が細かく書かれていて、この本を読まれる人は、身近な人を想定しながら読み進めると思うのですが、結局一番のサンプルは自分なので、「自分」のステージの解説では身につまされる部分も多いです。

全5章の構成で解説が進みます。

1章

この本で設定している幸福レベルの各カテゴリーの解説になります。
なかなか辛辣です。結構刺さります。刺さります・・・

自分がどのステージなのかというのもありますが、この本で決めている「人でなしステージ」の、けだものとキツネフィールドにいる人には対応を気をつけるように!などの注意なども書かれています。特徴が具体的に書かれています。

悲しいかな、自分の周りにも何人か思い浮かぶ人がいます・・・・

そこから上にいくつものステージがあり、自分がどこに入るか考えながら読むのですが、感想としては、特徴に完全一致することもないので、このあたりかな?といった感じの見方になるかと思います。

最高峰がお釈迦様ステージになるのですが、筆者は会ったことがないそうです。このステージの具体的特徴は、なんかすごいです。ここまでいくと、これはこれで本人はともかく、周りが心配してしまいそうにすらなります。

2章から3章

基本的には、己を理解してステップアップを目指していくのが基本なのですが、本を読み進めると徹底的に自分に向き合うことになります。興味深い作業でもあるし、ちょっと厳しい作業でもあります。

でも滅多にこんな機会もないでしょうから、この本を手に取ったご縁と思って実行することをお勧めします。2章から3章で、大半のカテゴリーの説明があります。この本を読まれる方は、ほぼどこかに入ると思います。

この章の中で、「今の自分は過去の自分の積み重ね」という原則の説明として、マザーテレサの言葉が書かれています。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

いい言葉です。これだけでも覚えておきたいなと思います。

さらにこの章では固定観念の解除や自己肯定感を高めることなどについても書かれています。

4章

ステージが上がったとして、ステージが下がらないための解説が書かれています。そして、そうだろうなと思うのですが、ステージが上がると今まで話が合っていた人と話が合わなくなる現象が起きるとのこと。(この本で示されている、ねこフィールドの場合)

そしてやるべきことは人間関係の断捨離なのだそうです。孤独に耐えられるかもポイントで、mさらに職場ならいざ知らず、家族であったとしても話が合わなくなる現象が起きる可能性があるわけなので、その際には距離を置くなどの処置も必要とのこと。

職場であれ家族であれ、露骨に切って捨てるわけにもいかないので、そのあたりのマインドについても書かれています。

5章

この章では、ライオンフィールドとされている、上から3つ目以上のフィールドにステップアップするための考え方の解説です。(最上位のフイールドは目指すものではないそうですが・・・)

このあたりに来ると、ほぼ承認欲求も無く、かなりメンタルとしては安定しており、身を置く場所によっては周囲から、世間ズレしていると思われそうな感じです。
ただ、真の幸福を目指すのであれば、目指すべきところという解説になります。

少し深読み

自分のメンタルを見直して、好きな自分でいるためにと思って、手に取った本でしたが、予想以上に刺さりまくって、己を見直す機会になる本でした。

学校であったり職場であったりと対人関係は、切っても切り離せないことなのですが、上手くいかない人を分析することで、冷静に人間関係のズレを認識することができます。

人間関係の悩みは、なかなか冷静に分析する発想があまり無くて、「機嫌が悪いのかな?」「波長が合わないのかな?」とか、なんとなく雰囲気で処理してしまいがちなので、ちゃんと頭で考えて認識してという発想になれるこの本は、悩みを抱える人にとっては、一読の価値があるなと感じました。

ではでは。

 

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