グラレコの基本 その場で「聞く・まとめる・描く」を読んでみました。
この本ってどんな本?
グラレコとよばれる、グラフイックレコーディング(Glaphic Recording)の基本技術を解説した本です。「Glaphic=絵」「Recording=リアルタイムの記録」の組み合わせの技術で、この技術をつかうことで、絵と言葉で講義の内容を即興でまとめたり、会議の方向性を整理するのに使ったり、プレゼンや資料のまとめなどに使える、便利なビジネススキルの一つです。
最近、目にする機会が増えた技術で、そもそもどんな世界なのかな?という興味もあり、この本を読んでみました。この技術があるとビジネスシーンで色々な応用が効きそうだなと思いました。
前半は、グラレコに使いやすい絵の描き方の解説、後半はまとめ方や実戦に役に立つテクニックを紹介してあります。この世界・・・奥が深いです。
この本をオススメしたい方は?
・プレゼンや打ち合わせが普段から多い方
・ブレストや企画系の、アイデア重視の仕事が多い方
・簡単な絵が描けるようになりたい方
この本のざっくり紹介
|絵が下手な人に使える技術|
この本の前半は、グラレコに使う絵や表現の練習編です。私の悩みの一つ、「絵が壊滅的に下手」。べつに絵描きになりたいわけでは無いのですが、打ち合わせとかで「打ち合わせで、ちょっとした絵を描いてしまえば効率的に伝わるのになー」と思うシーンが結構ありまして・・・
絵が下手というコンプレックスも手伝って、ほぼ全てを文字情報に頼ってきたのですが、この本に紹介された絵を描く技術を使えば、少しはどうにかなるかなと思い、手を動かしながら読んでみました。
試した結果、「打ち合わせレベルなら、絵が壊滅的に下手でも、この本のやり方に従えばどうにかなる」です。試しに本を読んで描いてみましたが、「絵が壊滅的に下手。」な私には大きな一歩です。この本にも書いてあるのですが、「上手く描く必要はない。わかりやすいことが重要。」この言葉だけでも勇気付けられます。
この本でグラレコの絵の技術は、短時間にシンプルなアイコンのような絵を描くことを基本としています。シンプルな絵を描く細かいテクニックを丁寧に解説してくれているのも、この本のありがたいところです。それっぽく見えるバランスやコツなどの解説も含めて、ここまでやってくれる本は、そう無いかなと思います。
というわけで、「絵が壊滅的に下手」な私も書いてみました。こんな私でも、なんとなく描けました。少し楽しくなってきました。
こんな感じになりました。続ければ少しはマシになりそうです。
|まとめと打ち合わせの技術|
この本の後半は、グラレコの実戦編です。現場によって大きさや使うものが変わってきますが、パターン別のレイアウトや質疑応答を想定したレイアウトなどなど、さまざまなケースで筆者の経験をベースとしたアドバイスが紹介されています。これだけでも打ち合わせの効率化に役立ちそうだなと思いました。また、今の時代には切り離せない、オンライン上でこの技術を使うテクニックも紹介されています。
この本は、社会人の方にはオススメです。損は無いよなーと思います。
ページ数と読みやすさのイメージ
300ページ弱くらいの内容です。
読むだけであれば、スイスイと進みます。グラレコに使う絵をふんだんに使っての解説となっていますので、絵だけでも概略がつかめるのは、ありがたいです。そして見ていると楽しいです。
他の難解な本もこの技術を使えば、分かりやすくなるのになーと思いました。今まで読んできた本の中で難解だった本を、この著者の方に『グラレコ』して欲しくなります。ではでは。