【エンタメ】エンタメの未来2031

「エンタメの未来2031 」を読んでみました。

この本ってどんな本?

エンタメの世界の2031年を予測しながらの、各ジャンルの展望を解説した本です。

コロナ禍が各エンタメに対して、どのようなダメージを与えたのか?
コロナ禍を経て、どのような展開を見せているのか?
10年後のエンタメの形はどうなりそうなのか?

この本には、過去2年くらいのコロナ禍時代のエンタメの振り返りと、そして約10年後の近未来のエンタメの予測が語られています。

映画、放送、音楽、スポーツ、演劇の各ジャンルごとに、最新傾向が解説されていて、親しみのあるジャンルだけでなく、普段触れることのないジャンルについての、業界の進化をチェックすることができるので、知らない世界を見ることができます。エンタメ知識の幅が広がる本です。

この本をオススメしたい方は?

・エンタメ業界に籍を置かれている方。
・コロナ禍でエンタメが受けた影響を知りたい方。
・最新のエンタメが、どんなものなのかを知りたい方。

この本のポイントなどなど

コロナ禍のエンタメ界のダメージ

コロナ禍から約2年が経ち、エンタメ関係も復活のイメージがありますが、コロナ前の状態には100%は戻っていない中で、各エンタメの試行錯誤を知ることができます。

どのジャンルもコロナ禍の状況下でマネタイズするために、聖域としていた部分が、どんどん緩和されていく様子が見えます。特に近年の日本のエンタメは、アメリカなどのエンタメ先進国と比べて、色々な面で遅れを取っていたのも事実で、コロナ禍をきっかけに、強制的に世界水準のエンタメを意識せざるを得ない様子が読み取れます。

日本では、聖域化している部分を壊していくのは、人や企業の論理でなかなか進まないのも事実なので、コロナ禍の影響とはいえ、エンタメの世界で一つでも進化しつつあることは、表現が不適切かもしれませんが不幸中の幸いという気がしました。

進化したエンタメから昔には戻れない

これからのエンタメは、リアルとバーチャルの交錯が進みこと、提供側と消費側の境界線があいまいになること、エンタメと産業の協業が進むことが予想されているとのこと。

確かにVR技術は進化の一方ですし、身近なところではYouTubeやTickTockなどは、手軽に消費者側から提供側に変わることができますし、エンタメの提供方法が多様化するということは、各種企業の関わりが増えることを意味しているのだと思います。

昔は音楽一つとっても、CDを再生する、DVDを再生するなどと、それなりに時間をとって再生デバイスの前に座って楽しんでいたものですが、今は音楽を楽しむ手段はスマホ一つでどうにかなるので、場所も時間もあまり関係なくなっています。

これから先、CDとDVDが盛り返してスマホで音楽を楽しむことが無くなる・・・そんな未来がこないことは、素人の私でも想像がつきます。進化したエンタメから昔には戻れないことは実感できます。

エンタメと生活の境界線があいまいに

インターネット通信技術が上がり、5Gが当たり前になりつつありますが、2030年には6Gが予定されているようですが、この進化で大容量の動画が簡単に再生できるようになり、メタバースといわれている仮想空間が、生活に密着してくると予測されているようです。(メタバース内で仕事をするなど)

この流れを理解していないと、仕事でもプライベートでも適切な行動が取れなくなる気がしました。この数年の世の中の進化っぷりには驚かされます。この本を読むと、時代に取り残された時の不安感を感じます。

エンタメは余暇の趣味なんだから・・・と言い切れないなと思いました。

2031年はどんな感じになるのか?

本のタイトルにもあるように、2031年のエンタメはどうなっているのか?この本に書かれている内容は、2031年には比較的到達していることが多い気がしました。未来予測系の本もいくつか読みましたが、この本は、かなり現実感のある内容だと思います。

2031年まではあと9年ですが、多分、この本に書かれた以上の未来が待っている気がしました。9年は短い時間だと思いますが、この数年の進化ペースを考えると、この2022年が牧歌的な時代に見える可能性があると思います。怖いような、楽しみなような。

この本の読みやすさのイメージ

300ページ弱くらいの内容です。
3〜4日程度はかかると思います。

エンタメに絞った未来予測系の本ですが、エンタメ業界に身を置いていなくても、エンタメを楽しむ方であれば、面白いと思える内容だと思います。

おすすです。ではでは。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA