会計という言葉に代表される財務諸表。正直よくわからなくないですか?
会社の健全性を判断する大きな材料なのですが、何を見ればいいのか?
この風船会計メソッドは、財務諸表をイメージ化して大きく理解することを目的としたメソッドです。
特に損益計算書については、イメージ化することでわかりやすくなります。
100ページほどの薄い本で、はじめの一歩にはちょうどいいかなと思います。
自分の勤めている会社の財務諸表を片手に読むことをお勧めします。
意外な会社の姿が見えてくると思います。
目次
0章_会計を俯瞰で見る「風船会計メソッド」【入門】
1章_貸借対照表と豚の貯金箱【貸借対照表】
2章_現金とお化け【運転資金】
3章_損益計算書と風船【損益計算書】
4章_キャッシュ・フロー計算書と豚の顔【キャッシュ・フロー計算書】
5章_会社と風船会計メソッド【まとめ】
この本の内容拾い読み
貸借対照表をイメージでわかりやすく
貸借対照表の左側は資産の部として、流動資産と固定資産が書かれていますが、この資産の部に書かれているものは、貯金箱の中身に例えて、会社が創業してから今まで積み上げてきた資産、使った資産が差し引きされて、今残っている資産が全て書かれているのだそうです。
資産の部の上には流動資産が書かれていて、下の方には固定資産が書かれていて、上の方に書かれているものから現金化しやすい順番で書かれているとのこと。
貸借対照表の右側は、負債の部が上側に書かれていて、下側には純資産の部が書かれています。
負債の部は会社が借りているお金がいくらあるかが書かれていて、負債の部の中の下の方には固定負債が書かれていて、上の方に書かれているものから早く支払う必要があるものの順番で書かれているとのこと。
純資産の部は、創業してから毎年積み上げてきた純利益が書かれています。当然負債が増えていくと純利益が減っていきますので、ここが増えていくと安定した成長ということになるのでしょうか?
経理部や役員は細かく把握する必要に迫られると思いますが、普通の社員であれば、まずはこんなイメージで大きく理解しておくと良いかと思います。
実戦で使って学んでいかないと、なかなか身につかない知識ではありますが、はじめの一歩にはなりそうです。
終わりに
この本では、イメージ化した上で、自己資本比率や現金比率の出し方が図解されています。
これらの言葉はなんとなく聞くけど、どの数字を使うのかよくわからない人も多いかと思いますが、この本の対象者は初心者レベルなので、まずはここから始めるのは良いかなと思います。
本屋さんに行くと会計の本はたくさんあって、どんなに「簡単」とか「わかりやすい」とかが書かれていても、読み手の会計知識レベルがどの程度かによって、全く何を書いているのかわからない本が多いですが、この本は初心者でも理解はできます。
(経理マンとかには相当もの足りないんでしょうけれど・・・)
はじめの一歩として、読んでみてはいかがでしょうか?
ではでは