【元東京国税局職員が教える お金の基本】お金は学ばないと増えない貯まらない。

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元東京国税局職員が教えるお金の基本 [ 小林 義崇 ]
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「資産を増やしたい。お金を増やしたい。」

なかなか尽きないお金の悩みですが、お金のことって難しいんです。
お金を増やす力だけでは不十分で、お金を守る力も必要です。
親世代から、教えられてきたお金の三大鉄則がこちら

・頑張って働けば、いずれ生活が良くなる。
・一生懸命貯金していけば、いずれ生活が良くなる。
・何かあった時のために保険をかけておく。

どれも不正解ではないんですが、今の時代は大正解とも言いにくい。
そのやり方は昭和時代に働き手だった人たちの方法論で、そしてその世代の方法論は、結構な確率で上手くいっていたんです。

結果として今の働き手世代は、その上手くいっていた親世代からのお金の教えを受けているので、同じ方法を取りがちなのですが、時代や社会背景が昔とは違いすぎるので、今となっては昭和の方法論が、この時代に上手くいく確率の高い方法では無いようです。

この本は今の時代の、「お金の守り方」「お金の増やし方」について書かれた内容になっています。

気を抜くと大きなミスをしがちなお金の世界
そしてミスしたことに気づきにくいお金の世界
自分と将来を守るために読んでおきたい一冊です。

目次
第1章_歳を取るとお金が足りなくなる。なぜ今資産運用が必要なのか?
第2章_ちょっとだけ生活を変えればお金が増える
第3章_「経費」でとにかく税金を減らすコツ
第4章_知らないだけでいつの間にか損!「控除」の基礎知識
第5章_無理せず勝つための資産運用の心得
第6章_投資商品の性格を知る
第7章_実際に資産運用をやってみる

 

この本の内容拾い読み

年金”のみ”には頼れない

「老後生活のために、ある程度のお金が必要になる」

この手のワードをよく聞くのですが、実際に老後にお金が必要とどのくらい思うのか?

2021年の内閣府の調査で、65歳以上の暮らし向きを聞く調査を行ったところ、70歳を超えても大きな変化はなくて、「65歳以上の、約8割の人が家計にゆとりが無い」というデータが出ています。
性格の問題だったり、ゆとりのレベルも個々で違うとは思いますが、少なくとも老後はお金のことはあまり考えなくても良いとはならなさそうです。

年金の構造の問題もありますが、
「そもそも年金は老後の生活に足りるようにできていない」とのこと。

政府の設計は、夫が40年厚生年金に加入し、妻が厚生年金未加入という、「モデル世帯」を設定して、
「このモデル世帯の収入の50%を下回らないことを目指している」のだそうです。

生活を見直さないと相当厳しそうです。

 

資産運用は外せない

「資産運用」この言葉を遠い国の出来事くらいに見ていて、働いて貯金して財産を築くことを、資産形成の基本方針にしている人も多いかと思いますが、国税専門官だった著者が見ていた結果として「預貯金だけで億単位の財産を築ける人はほぼいない」のだそうです。

2022年の日銀の調査では、金融資産の構成として、調査対象の金融資産のうち、
金と保険を足した割合が約80%で、投資信託や株などの資産運用の割合が約15%程度」なのだとか。

この割合が、アメリカでは投資信託や株などの割合は約50%、ユーロ圏では約30%まで増えていくとのことで、国柄や社会情勢などの違いはありますが、日本人は苦手分野なんだなと思います。

昔と違って、貯金の利息は期待できないので、脱却を図った方がいいような気がします。

 

投資信託や株をやってみる

資産運用の手段の一つとして、投資信託や株が一般的なのですが、初めの一歩にはいくつか注意事項があります。

・ネット証券を自分のスマホやPCから選ぶ
・まずは積立Nisaを使う手続きをする
・金融商品は積立Nisaで買える商品から選ぶ

まず楽天銀行などのネット証券を自分で選んで証券口座を開くことが大事です。
店舗型で担当者と直接話をしながら証券口座を開き、金融商品を選ぶのは初心者は避けた方が無難です。

基本的には、手数料が高い商品の取り扱いが多いことが大きな理由ですが、ある程度経験を積まないと、対人で、お勧めされる商品が良いものなのかの判断がつかないので、商品選択の理由が「窓口の人を信用する」という結果になりがちです。

店舗型を使うのであれば、ある程度の投資経験者になってからでも遅くは無いです。

 

まずはつみたてNisaから

手始めはNisa口座という、国が用意している仕組みを使うのがお勧めです。株式や投資信託で出た「利益」の約20%が税金としてかかる(引かれる)のですが、このNisaの仕組みの中で運用する分は非課税になります。

このNisaの仕組みの中で、積立Nisaという枠があり、この枠の中で買うことができる投資商品はそんなに種類がありません。

積立Nisaで買える金融商品が絞られている理由は、国が厳選しているからなのですが、俗にいう「ぼったくり商品」は排除されているのが特徴になります。

まずはここから、勉強もかねて少額から始めてみるのがお勧めです。
多少損することはあっても、ぼったくられることからスタートしなくても済みます。

 

終わりに

お金問題、お金の運用は難しいです。
特にパートナーがいる場合は尚のことです。
まずは理解を得られることが必要です。

投資をしようと思っても、パートナーとお金の知識レベルをある程度合わせておく必要があり、金融商品についてのアレルギー反応を起こす人は珍しくなはいので、そのあたりも含めて、貯金と保険のみを選択する人が多いんだろうなと思われます。

個人的には、俗にいう「ぼったくり商品」を大量に持っていた(主に各種貯蓄系保険)こともありますが、このあたりの商品は、「運用されているのかされていないのか、よくわからないまま、ゆっくり少しづつ損をしていく商品」がほとんどでした。

株や積立Nisaで選択された投資信託のような商品は、儲けも損もあるかと思いますが、ぼったくり商品」はいないので、その面では安心して投資ができています。

お金の問題は尽きないものですが、お金を考え直すきっかけになりそうな一冊でした。

ではでは。

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