男性の普段着のおしゃれって難しいんです。
特におじさんになればなるほど、ダサくなるのは簡単。
若い時よりは確実に気を使う必要があります。
普段スーツを着て働いている人であれば、働いている間はそれなりに見えるのですが、休日になってスーツから街着に着替えると、一気にダサくなる。
そんな人は多いと思います。
そう思っているパートナーや家族も多いと思いのでは?
この本は、ファッション誌に出るような、最先端のおしゃれ、ハイセンスなおしゃれを追求したものではなくて、スタンダードで普遍性の高い、服選びやコーディネートを指南してくれる本です。
男性も年齢を重ねてくると、昔ほどは流行りのファッションについての、情報アンテナの感度が弱くなってくると思いますが、この本は流行りを追う必要がなく、こざっぱりとまとまったファッションを学ぶことができる一冊です。
おじさんの皆さん。
一緒に歩くパートナーや家族のためにも、お勧めの一冊です。
この本の内容拾い読み
おしゃれはセンスではなくロジック
おしゃれは個性、十人十色、正解も人それぞれなのでは?
なんか、そんなイメージがありますよね。
でも、この本では「おしゃれには答えはある」で、街着に必要なのはセンスではなく、着こなし方のルールなのだそうです。
おしゃれに先天的なセンスなどは存在しなくて、ルールを理解すれば身につけられる後天的なものとのことで、この考え方だと「センスがないから、一生おしゃれにはなれそうにないなー」と思う必要が無いというのは自信になります。
おしゃれから遠ざかる街着の、気を付けるポイントの一つとして、「一系統に偏る」のがあるそうで、全身アメカジ、全身ストリートのような感じは避けるべきなのだそうです。
街着はミックスの文化なので、一系統にまとめるとそれは「ユニフォーム」のように見えてしまうとのことで、「街着はミックス」これが大前提になるのだとか。
ドレスとカジュアルのバランスを考える
ドレス
スーツスタイルなどの礼装のことで、アイテムでいえば、スーツの上着、スラックス、ドレスシャツ、革靴、レザーバック。イメージはビジネスや冠婚葬祭で着るようなスーツのイメージ。
カジュアル
リラックススタイルのことで、アイテムでいえば、スウェットパーカー、色落ちデニム、Tシャツ、スニーカー、リュック。イメージは家でくつろぐ感じ。
街着がミックスの文化である以上は、100%ドレスや100%カジュアルでは、街着として成立しないので、適度に混ぜることになるのですが、この本で提唱しているドレスとカジュアルの比率は、
ドレス:カジュアル=7:3
日本人男性にはこの比率が理想なのだとか。
身体をキレイに見せるシルエット
全体のシルエットの形を意識すると、おしゃれに見えるそうで、このシルエットは3つの形が提唱されています。
それが「I型」、「A型」、「Y型」の3種類で、
「I型」上下ともに細いシルエットでドレス感強めになる。
「A型」トップス細目のパンツ太め。
「Y型」トップス太めのパンツ細目。
注意は「A型」「Y型」は中途半端にトップスとボトムに差をつけると、野暮ったくなるそうで、やるならきっちりメリハリをつけるのが重要とのこと。
無難なのは「I型」でちょうどいいサイズの服を選べばいいので、取り組みやすいかなと思います。
色はモノトーン一色に抑える
色も服選びやコーディネートで悩むところですが、この本の回答は明確です。「基本はモノトーン」つまり、白、黒、グレーの無彩色が基本色。
色を足すたびにカジュアル感が増していくそうで、スーツを例に考えれば理解しやすいです。
ネイビーのスーツでも、シャツを白からピンクに変えるだけで一気にカジュアル感が増す反面、フォーマルな場面ではダークスーツに白シャツが基本になるというのはイメージしやすいと思います。
また原則として「4色以上を使うのはNG」とされていて、小物であれば問題ないのですが、面積が大きくなると、その影響が大きくなるので注意が必要になります。
終わりに
この本には、今までの基本的な内容から、その先のアイテムの選び方や、おすすめのアイテムや合わせ方などの、「答えのあるファッションのロジック」が書かれています。
一気に全ての情報を実践するのは難しいかもしれませんが、おじさんの街着については「センスが全てをを決める」といったことではない。ということが理解できただけでも、気分がラクになります。
読みやすい本でした。
ではでは