【M-1はじめました】年末の国民的行事 M-1はこうして生まれた。

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M-1はじめました。 [ 谷 良一 ]
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お笑いファンなら欠かせない年末の一大イベント「M-1グランプリ」
2001年に始まったこの漫才No1決定戦。
楽しみにしている人も多いのでは?私もその1人です。

賞金1000万円という、お笑いの賞レースでは破格の優勝賞金。当時はその金額が大きな話題でしたが、今となっては芸人さんにとって知名度を一気に上げる、最高の宣伝の場になっています。

このM-1グランプリ、今では信じられませんが、開催するのには、とんでもない苦労をしています。
このイベントを作ったのは吉本興業の社員さんでした。

当時、絶対的な人気を誇っていた、島田紳助さんの後押しがあったにもかかわらず、スポンサー集め、放送局との交渉、大会のフォーマット作り・・・・と、今のM-1からは想像のつかない壁がわんさか出てきて、どこを切り取ってもピンチだらけです。

この一大プロジェクトを企画から、初めてのM-1グランプリ開催までの、道のりを記録したドキュメントになっています。
お笑いファンはもちろんのこと、プロジェクトを成立させるのには、「情熱」と「根性」という基本的なことを改めて確認できる、そんな本です。

M-1プロジェクトのドキュメントでもあり、プロジェクト成立のためのビジネス書でもあります。
「M-1グランプリ」この始まりの物語を読んでみませんか?

目次
第1章_はじまり
第2章_M-1起動する
第3章_猛者たち
第4章_漫才、漫才、漫才
第5章_頂点へ
第6章_新たな挑戦

 

この本の内容拾い読み

話題を集めるインパクト

PexelsによるPixabayからの画像 

M-1グランプリの一番の売りは、なんといっても「賞金1000万円」
当時の一番権威があった漫才の大会でも、賞金50万だったようで、これを島田紳助さんのアイデアで賞金1000万円という、インパクトのある数字を出したのだとか。

この大胆な数字の付け方は見事です。
賞金50万が100万に上がったとしても、たいして一般の人の話題にはならなかったと思います。
そしてこの数字が漫才師が本気で狙いに行くバチバチの戦いを演出することになったのだとか。

結果論かもしれませんが、1000万を狙う漫才師たちが、本気で賞金を狙って毎年戦うことで、プロが本気で戦う姿を見ることができるコンテンツになったのだと思います。

今のM-1グランプリは、お笑い番組でもあり、ドキュメント番組でもあり、スポーツのような筋書きのない番組になっています。

本当に賞金1000万という今までの常識からかけ離れた設定が、今は1000万よりもはるかに高い価値を生み出している勝因のように思えます。
初期投資が大きなリターンを生む、最もうまくいっている投資のお手本に見えます。

 

終わりに

本気の大人は格好いいんです。
それが戦いに勝ち続けた大人であればなおのこと。

M-1グランプリの代名詞、賞金1000万。
こんな思い切った手はなかなか打てるものではないです。
ビジネス的には、価値の作り方、投資のあり方。
一読の価値ありです。ビジネス書ではないのですが勉強になります。

ではでは。

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