【Just Keep Buying 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則】資産を増やすための貯金と投資の方法

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今年から始まった「新NISA」
ちょっとした投資ブームが起きています。
多くの投資の目的は色々あれど、究極的には「ずっとお金に縛られない安定した生活」を手に入れることなのでは?

この本は、資産を増やすためにシンプルに「貯金」と「投資」に絞って、解説した本になります。
約400ページと厚い本ですが、要約すると
「貯金して投資して資産を増やすためのマニュアル」
になります。

こんなシンプルな内容なら、読まなくても大丈夫。と思う方もいるかもしれませんが、いざ自分の知識だけで実行しようとすると、色々な悩みや問題点が出てきます。

どのくらい貯金すればいいの?
給料の何%を貯金に回す?
何に投資すればいいの?
ゴールはどこにあるの?
投資が失敗する可能性はないの?
などなど

ゲームならば思い切った手を打てるでしょうが、現実の人生ではそう簡単にはいきません。
この「貯金して投資して資産を増やすためのマニュアル」
将来のお金の問題を考える人には、ヒントとなる一冊です。

目次
第1部_貯金力アップ編
第2部_投資力アップ編

 

この本の内容拾い読み

貯金は毎月どのくらいが適正?

Alex BarcleyによるPixabayからの画像 

「毎月の給料の20%が目安」をネットで検索すると、大量にしかもバラバラの答えが出てきます。正直、正解がわからない。

この本では、ネット上に転がっている、これらの〇〇%貯蓄のアドバイスは、そもそも長期的に安定した収入が得られることが前提となっていて、全ての人に当てはまる、〇〇%の提示は無理があるとしています。

貯蓄率に大きな影響を与える要素として、個人の所得水準が大きな影響を与えるようで、アメリカのとあるデータでは、下位20%の所得の人の貯蓄率は1%で、上位20%の所得の人の貯蓄率は24%に上がり、さらに上位5%の所得の人の貯蓄率は51%を貯蓄しているというデータがあるそうです。

この本でおすすめしているのは「できる範囲で貯金する」で、結局のところ貯蓄率は所得水準の影響が大きいので、貯蓄額、貯金を増やすことを考えるのであれば、所得を増やすことに注力するのがおすすめなのだそう。

 

家は買うべき、借りるべき?

Paul BrennanによるPixabayからの画像 

資産形成を考える時に、避けては通れない問題「家を買うか賃貸にするか問題」
永遠に答えの出ない問題です。

厄介なのは、資産形成のみを考えて、答えが出せる問題ではないということです。
この本では、持ち家には思い出が積み重なり、「記憶の配当」という面においては「心の投資収益率」が非常に高いという考え方があり、資産形成とはある程度切り分ける必要があるのだそう。

持ち家を資産形成という面で考えると、維持費、メンテナンス費用、保険、税金がかかり、土地が値上がりするかどうかで、資産額が変わってきて、土地については、住んでいる過程で景気や周囲の発展性などが変わっていき、資産形成としては安定性に欠けるやり方のようです。

また持ち家が資産形成の面で、もう一つ問題になるのは「機会損失」で、その住宅に注ぎ込むお金を、米国の代表的な投資信託の「S&P500」に投資していた場合に、理論上は、かなりの額の資産を手にすることができる計算になります。

この本での家の買い時は

・10年以上はその土地に暮らす予定
・公私ともに安定した生活を送っている
・経済的余裕がある

よく「若いうちでないと、ローンが大変だよ」という声で、若いうちに焦って買う人も多いのですが、落ち着いて決めても良さそうです。

 

投資をするべき理由

Nattanan KanchanapratによるPixabayからの画像 

世界的に見て、昔はどの国にも投資の習慣は無かったようで、昔は死ぬまで働くというのが一般的だったようです。
そこから医療技術が向上し、老後という概念が生まれたことで資産形成の必要性が生まれたとのこと。

日本では、今も投資には消極的な国のようで「貯金至上主義」が最も多いのだそう。
40年前くらいは、ただ貯金するだけで3%〜5%くらいの利息がもらえる銀行などが普通にあった、日本の歴史も影響しているかと思います。

なので昔から言われる言葉で
「コツコツ働いて貯金をすれば、いずれは生活が楽になる。」

この手法は現代では通用しない方法で、今の銀行の利息はほぼゼロのようなものなので、資産形成には「投資」というものを考えないと、昔と違ってお金が増えないということになります。

この本にはいくつかの投資すべき理由が書かれていますが、その中でも「インフレに負けないように」というものがあります。

物価の値上がりなど、最近は大幅なインフレ感がありますが、理論上は1%物価が値上がりした場合には、貯金も1%以上増えていないと、実質的に資産が減ったという状況になります。

世界的には、年2%のインフレが望ましいという認識があるようで、少なくともその水準以上のリターンが得られる投資を考えることは必要なようです。

 

終わりに

経済的に安定するために、「貯金」と「投資」この二つが大事で、この二つについてのみ書かれた一冊です。この二つだけになのに、それでも400ページにもわたって書かれています。

将来の不安を少しでも取り除くためにも、一読をお勧めします。

ではでは。

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