【黒牢城】直木賞受賞作の戦国時代ミステリー。どんどん引きずり込まれる・・・

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黒牢城 (角川文庫) [ 米澤 穂信 ]
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tmooyyによるPixabayからの画像 

ミステリー物が好きな本読みの皆さん。
ミステリーって圧倒的に近代ですよね。
海外ミステリーの有名どころでも、近代にカテゴライズされるものが大半なのですが、
この本、
日本の戦国時代を舞台としたミステリー小説なんです。

城と街を囲むタイプの城塞都市とでもいった感じの城で、籠城をしながら敵と対峙する城主が、主人公のお話になります。

籠城をしていく中で、いろいろな事件が起きます。
城主が、起きた事件の真実を解明していくのですが、決して一枚岩とは言えないような組織をまとめていく様は、戦国の世のリアルさを感じます。

あたりまえなのかもしれませんが
城主はふんぞり返ってだけはいられないんです。
部下は無条件で付いてこないんです。
城の中でも、城主は絶対安全では無いんです。

城塞都市の城のため、部下や民衆の心が離れることは、城の内部から崩壊する可能性があるため、事件の処理や対応を間違えることは致命的になります。

主人公の城主の目線で物語は進んでいくのですが、ミステリーとしての謎解きと、部下の掌握を並行して進める様子は、なかなかスリリングです。

 

さすが直木賞受賞作、あなどれません。

ではでは。

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