「早わかり日本史最新版 ビジュアル図解でわかる時代の流れ!」を読んでみました。
日本史上には、いろんな出来事や事件がありますが、それらがなぜ起きた?どのような背景があった?どういった関係者がいたのか?これらがわかりやすく解説してある本です。「あーそういうことだったのか」が、たくさん出てくると思います。
この本ってどんな本?
こんな方におすすめの本です
・日本史を学び直したい社会人の方
・日本史を学んでいる最中の学生の方
・日本史上の出来事をちょっと深掘りしたい方
日本史って覚えることが大量にありますよね。
昔の日本史の授業は年代と主要人物の記憶ができるかが勝負でした。今はあまり年代の記憶を求められなくなっているそうですが、それでも歴史の授業というものは、俗にいう暗記ものだと思います。
歴史で一番忘れにくいのは、ストーリーとして理解することで、さらに視覚的に関係性などが映像として焼き付くことだと思うのですが、
この本は、この二つのことに特化した本になっています。
特にストーリーの面については、特徴的な作りになっていて、日本史を全体で一つのストーリーにするのではなくて、日本史上の事件や出来事をピックアップして、個別の事件や、背景や関係者などで、ストーリーを組み上げています。
なので、初めから読むのが一番いいのですが、極端な話、どこから読んでも大丈夫なのが大きな特徴です。
学生の方とかは、「この事件よくわからないんだよね」となった場合に、その部分を補強するといった、参考書的な使い方もできます。
さらに視覚的に理解できるように、プレゼン資料のように、絵でまとめてあるので、これを自分の手で複写するだけでも、相当頭に入ると思います。
読みやすさのイメージ
300ページくらいの分量で
読書気分で読むだけなら4〜5日くらいかかると思います。
情報量はとても多いです。ただし、事件や出来事でまとめてあるので、少しづつ期間を開けながら読んでもいいのかなと思います。
この本のポイントなどなど
この本には、たくさんの事件や歴史の出来事が解説されています。その中でも特に伝えたいエピソードを幾つか紹介します。いい本でした。オススメです。
飛鳥時代以前が面白い
学生の歴史の勉強は、実質、飛鳥時代からといっても過言ではありません。小野妹子、聖徳太子などが活躍する時代なのですが、この本は飛鳥時代以前の記述が比較的多いです。
50前後のアラフィフの方にはかなり新鮮な内容になっています。授業で習っていないことがたくさん出てきます。飛鳥時代以前の研究が進んでいることを実感します。
昔の歴史の授業は「日本人の祖先は物々交換をして、稲作を始めました。では、飛鳥時代に入ります」と、飛鳥時代以前の歴史の授業は、このぐらいの軽いイメージだったのですが、この本では新たな発見がたくさんあります。詳しくは本書で。
軍師のイメージが違う
戦国時代に活躍する「軍師」大河ドラマや映画では、スタープレーヤーのイメージがあります。軍師が全てを掌握する。戦や内政での頭脳戦はお手のもの。こんな感じなのですが、実際は少し違っているようです。
戦いの際の儀式を執り行う担当で、吉凶の占いを行い、主君に戦術などのアドバイス(決定権無し)、平時には兵法の伝授。こんな感じだったそうで、吉凶の占いについては、特に戦国大名は重要視していたそうで、この部分のケアを担当させるために雇うケースが多かったとのこと。
なので、禅僧や陰陽師のような人が、軍師となるケースが多かったそうです。
軍師のイメージが・・・
難解!幕末時代
日本史の最大の難所といっても過言ではない。幕末から明治にかけての難解な時代。なんで難解なのかは理由がはっきりしていて、
「昨日の味方が今日の敵」が続出する。
「登場人物が多すぎる」キーマンだらけ。
何度、勉強し直しても迷子になります。
この本は迷子続きの私でも、少しスッキリします。現役の学生さんならば、かなり理解が進むのではないかと思いました。
バックボーンの解説と図解で、情報が整理できます。
それでも、私にはまだまだ勉強が必要です。
歴史の本としては、本当にわかりやすく面白かったです。
オススメです。ではでは。