「源氏物語」知っていますか?
高校の授業で、はしりだけ・・・とか
そもそもタイトルと作者だけ・・・とか
多分、日本人の大半が思う「源氏物語」ってそんなもんだと思うのです。
でも、平安時代の作品が、この令和の世まで読み継がれている作品はどんなものなのか?
気になることは気になるけれど、いきなり読むには問題があります。
当たり前ですが「古文」です。
簡単には読めません。
なので簡単に読むってわけにもいかずで、気になったまま、今に至るという人も多いのではないでしょうか?
この本は、「源氏物語」を「古文から現代文」に訳したもので、読みやすさは抜群です。
これで源氏物語、全54話、読めます。
この本の内容拾い読み
平安時代の風習
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「出家」
俗世と別れを告げ仏門に入ることで、出家後は山や寺に入り、俗世で出会った人たちに別れを告げることになるのだそう。
「恋愛」
貴族の女性は、父母兄妹と夫以外に顔を見られることははしたないこととされていたそう。なので男性はなんとなく覗いていいなと思ったら、ラブレターを書いてが始まるのだそうで、手紙で逢う約束ができたら、男性が女性の部屋に行き深い関係を結ぶのとのこと。
恋愛するにも程がある
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源氏物語は54話で構成されているのですが、主役は”光源氏”で間違いないでしょう。
まあ、よくもここまで恋愛できたもんだと感心してしまいますが、当時の恋愛はラブレターでOKがもらえれば、いきなり相手の家に行って・・・・になるので、現代とは違い、一気にコトが進むのですが、それにしても限度があるだろうと思うのです。
この物語は、恋敵といえる男性が極端に少ないのも特徴で、その分振り回される女性たちが多くて「それでいいのか!」と何度突っ込んだことか。
話の後半では、彼の子供が恋愛で大暴れ・・・当時の読者は盛り上がったでしょうね。
メディアの少ない平安時代に、このドロドロの昼ドラとも捉えられてもおかしくないこの物語で、全54話を少しずつリリースしていたのであれば、読者は虜だったのでは?
全て読み切ると、光源氏が何周か回っていい人に見えてきます(そもそも悪人ではないのですが)
終わりに
源氏物語。ものすごく高尚な話なんだと思っていたのですが、恋愛要素、昼ドラ要素、セレブの暮らし、などなど、思いっきりエンタメ作品です。
この時代、小説家などいなかった日本の文学市場では、きっと無双したんだろうなと感じます。
読んでよかったです。
ではでは