この本をおすすめの人
・地政学の本を読んでも地図が頭に出てこない人。
・地政学のマニアックな情報が欲しい人。
・日本の地政学の問題と、外国との関わりが知りたい人。
目次
chapter1_日本
chapter2_アメリカ
chapter3_中国
chapter4_ロシア
chapter5_韓国と北朝鮮
chapter6_東南アジアとインド
chapter7_中東とアフリカ
chapter8_ヨーロッパ
この本の内容をざっくり紹介
Ingrid und Stefan MelicharによるPixabayからの画像
海の国境ってどうなっている?
地政学では国境の問題、隣り合う国同士の領土ラインでは、ほぼ必ず揉め事が起きます。国と国との揉め事はエスカレートすると「戦争」になってしまいます。
その点、日本は全てを海に囲まれていますので、陸続きでの国境トラブルは存在しないのですが、海にも国境は存在します。
明確な「国境」という単語ではないようなのですが、国際法で決められたルールがあります。
・領海
→陸地の突端である「基線」から12海里(22.2km)を超えない水域。この範囲であれば沿岸国は主権を行使できる。
・接続水域
→陸地の突端である「基線」から24海里(44.4km)を超えない水域。この範囲であれば沿岸国は警告などを行うことができる。
・排他的経済水域(EEZ)
→陸地の突端である「基線」から200海里(370.4km)を超えない水域。この範囲での海底とその地下の権利が認められる。地下の天然資源探査、人工島の設置・建築が可能。
・公海
→排他的経済水域(EEZ)の外側にある、どこにも属さない水域。地球上の全海域の7割くらいを占める。
なんとなく聞いたことがあると思いますが、改めて知っておきましょ。
終わりに
「地政学」最近聞く言葉で、本屋さんにも関連書籍が増えてきたのですが、地政学という概念は、1800年後半から1900年くらいに生まれた概念のようです。
この数年で、一気に地政学がクローズアップされた背景を考えると、近年の隣国の領海をめぐる争いが目立つようになってきた背景があるのでしょうか?
この本は、全世界の各エリアで抱える地政学的な問題が、この一冊で一気に分かります。しかも何冊か、この関連の本を読みましたが、なかなかマニアックな情報も多いです。
面白かったです。
ではでは。