肥満、老化、美容、貧血、便秘・・・・
こういった事象を改善するために、食事に気を使う人は多いです。
というか、何も気にしないで食べたいものを選んでいる大人は少ないです。
コンビに行くと、こういったことを改善するための商品がたくさん棚に並んでいます。
でも、食べ物に関するこういった知識は、何が本当で何が間違いなのか判断がつきません。
昔のダイエットでは米は推奨されて肉は厳禁でしたが、今では肉の方がダイエットに向いているなどの、時代が変われば情報が変わるなんてものはザラです。
ウワサ程度の情報であっても、耳触りのいい情報には飛びついているのが現実では?
この本は、医者で教授で博士で栄養についてのプロが監修した一冊です。
体を鍛えたい人、肥満が気になる人、生活を豊かにしたい人などの、いろんなシーン別に気になることを栄養と食事の視点から解説してある本です。
絵や図が多く読みやすい一冊です。
気軽に栄養と食事を学べます。
目次
Chapter1_エネルギーと栄養
Chapter2_五大栄養素と二つの栄養素
Chapter3_体を鍛えたい人のための栄養学
Chapter4_肥満が気になる人のための栄養学
Chapter5_生活を豊かにする栄養学
この本の内容拾い読み
カップ麺でビタミン補給
「カップ麺は体に悪い」
このフレーズ70歳くらいの年長者から言われることが多いのですが・・・?
そんなに体に良いイメージはないけれども、何もそこまで・・・・?
1971年に発売されたカップラーメンという食べ物が、当時の若者に大ヒットしたのだそうですが、カップラーメンばかり食べて、ビタミンB、ビタミンB1の摂取が不足して「脚気」になる若者が続出し、社会問題になったのだそうで、どうやらこのあたりが「カップ麺は体に悪い」が定説になったようです。
そこでメーカーは1975年頃からビタミンB1を添加することにしたのだそうで、その後脚気が改善されることになったのだそう。
現在では、ビタミンB2やカルシウムも添加しているとのこと。
イメージで決めつけてはいけないようです。
たんぱく質は2種類ある
congerdesignによるPixabayからの画像
タンパク質には、動物性と植物性の2種類があり、動物性のものをホエイプロテイン、植物性のものをソイプロテインというのだそう。
そして筋肉を増やすにはBCAAというアミノ酸、バリン、ロイシン、イソロシンが重要で、これらは直接筋肉に働きかけ、筋たんぱく質合成を促進して筋肥大を助ける効果があるそうです。
このBCAAは動物性たんぱく質に豊富に入っていて、筋肉を強化したい人は動物性たんぱく質を。
植物性たんぱく質は大豆などに多く含まれていて、BCAAは少なめですが吸収がゆっくりで腹持ちがいいという特徴があるそうなので、体を引き締めたい方には植物性たんぱく質がオススメなのだとか。
糖質制限ダイエット
近年のダイエットの主流は、糖質制限ダイエットです。
メカニズムは、糖質を摂取すると上昇した血糖値を下げるために、膵臓からインスリンが分泌されて、インスリンには血中の糖分を脂肪に変えて体内に蓄える働きがあるため、脂肪の蓄積を減らすという意味においては効果が出やすいやり方のようです。
ただ急激に糖質を減らすと、リバウンドなどの心配もありますし、そもそも続かないのが現実です。
ポイントは糖質の吸収をゆっくりにしてあげることが大事なようで、急激に上昇した血糖値は脂肪に変わりやすいことから、野菜→肉→糖質のように、ベジファースト、カーボラストは効果が期待できるようです。
終わりに
この本は多くの人が悩んでいたり気になるようなことを、栄養学の見地から有効な方法やメカニズムを丁寧に解説してあります。
読みやすい内容で、簡単に理解できて、簡単に実践できることがたくさん書かれています。
健康な生活をするためにも、一読の価値ありです。
2時間もあれば充分に読み終わります。
ではでは。