【この一冊でお酒の基本知識はOK】匠が教える酒のすべて

お酒を飲んでいても、そもそもこれって一体何からできているの?どうやって作っているの?
お酒を飲んだとしても、普段はCMで流れてくるビールと酎ハイくらい。こんな人は多いと思うのです。

ちょっとしたお祝いとか、お正月とかのハレの時に、いざ日本酒やワインを飲もうと思っても、何を飲めばいいのか?どう選べばいいのか・・・・?

普段飲まないジャンルのお酒はどれを選ぶ?
この本はそんな悩みの助けになります。
代表的なお酒はほぼ網羅しています。

この本を読むと、普段飲まないジャンルのお酒も飲みたくなります。

この本ってどんな本?

こんな方のおすすめの本です。

・いろんなジャンルのお酒の種類や特徴を、大人の教養として知りたい方。
・お酒を冷やす、温める、割る。お酒の飲み方のバリエーションを増やしたい方。
・いろんなお酒を知って、そして楽しみたい方。

『お酒』飲むけれども、飲むジャンル、銘柄、飲み方は、本人の中で決まっていて、その他のお酒はよくわからない。こういうパターンの人が多いのかと思います。
特にコロナ禍になって、会社などの集まりで飲む機会が激減した今ならば、なおさらお酒の幅は増えにくいのではないかと。

長くお酒を飲んでいると、他のお酒が気になる!でも基本的なことを知っていないと、日本酒一つとっても、どんなものを飲めばいいのか、どう飲むのがいいのか?わからないことばかりです。

この本は、各ジャンルのお酒の基本的な部分をさらってくれる本です。
この本一冊で一般的に入手が可能なお酒の基本知識がわかります。

お酒の教養書としてもおすすめです。
普段飲まないお酒が飲みたくなります。

読みやすさのイメージ

300ページ強の分量です。
4〜5日程度で読み終わると思います。

お酒好きの方なら、あっという間に読み終わるかと思います。文章だけでなく写真や絵などが、散りばめられていて、飽きずに読み進められます。

この本のポイントなどなど

ビールの世界

「とりあえずビール」こんな頼み方をするお酒はビール以外には無いかと思います。そのぐらい身近なお酒なのですが、日本のビールの世界は訳がわからない状況になっています。

実際に買いに行くとわかるのですが、大手メーカーのビール、地ビールなどの小さなメーカーのクラフトビールと呼ばれるもの、発泡酒、ビール風飲料。大きい酒販店だと、ここに輸入ビールが加わります。一体どれを選べばいいのか?

古い酒飲みの私から見ると、発泡酒とビール風飲料は、酒税の関係から生まれていった過程を見ているので、なんとなく後ろ向きの理由で生まれたイメージがあります。今となっては日本独自の酒文化になっていると思いますが、いったい何を飲んでいるんだろう?という気になります。

この本では、ビールの章は発泡酒とビール風飲料を除いた、ビールに絞った解説になっているのですが、これでも相当広い。大手メーカーが売っている「とりあえずビール」のビールは、基本的にはラガーという下面発酵のグループに入るそうです。

ラガータイプの大きな特徴は、軽くスッキリ爽やかで、ゴクゴク飲むタイプが多いのだそう。温度も冷やして飲むのが向いている傾向にあるそうです。このラガータイプは、日本の大手メーカーが主力商品として販売しているのですが、大手メーカーが発売している商品も相当数あって、しかも確実に飲み手の好みが出るというのは、改めて奥の深い世界です。

ラガーという下面発酵タイプの他に、エールという上面発酵タイプがあって、こちらは比較的アルコール度数も高めで、じっくり味わうジャンルなのだそうです。温度もキンキンに冷やすというよりは、やや高めの温度が向いているものが多いそうです。

エールタイプのビールは、ほとんど日本ではお目にかかれないなと思っていたのですが、サントリーのプレモルの一つに、エールタイプのビールがあるそうなので、試してみようかと思います。

日本酒の世界

日本酒は難しい。
何が難しいって、

・銘柄が異常に多い。とある銘柄の中にもいくつものバリエーションがある。
・キンキンに冷えているのから、熱々の燗酒までと温度の幅が広い。
・絞りたて、ひやおろしなどの、季節なりの日本酒がある。
・純米、吟醸、大吟醸のような区分けがある。
・火入れや濾過でも違いがある。
・器でも味が変わる。
などなど・・・

一生かかっても、自分にとってベストの日本酒と飲み方が見つからない気がします。
これにどの食べ物を合わせる?まで考え出すと、幅が広すぎて本当に難しい。
日本酒に詳しくなるには、鋭敏な味覚も大事だと思いますが、それよりも味や状況などの記憶力が重要だなと感じました。これからは真剣に飲まないと・・・。

ちなみに「料理酒」がありますが、料理酒として売られているものは、日本酒に味をつけてお酒としての扱いを外しているそうなのですが、私はちゃんとお酒を使った方が料理が美味しくなると思っていて、お酒コーナーに売っている安い日本酒を使うようにしています。

ただ、この本に書かれていますが、この安い日本酒にも落とし穴があって、通常の日本酒は米と米麹で出来ているのですが、安い日本酒は半分を日本酒、半分を醸造アルコールで構成されているそうです。

この醸造アルコールが嫌だということにすると、米と米麹のみの日本酒となり、料理酒にするには少し贅沢かなと思うので(料理に使わずに飲みたくなります)、醸造アルコールはまだ良いかなと思うのですが、中には糖類や酸味料が入っているものもあるそうです。

これらが入っている場合は、パッケージに表記されているそうなので、糖類や酸味料で味をつけた日本酒はこれから避けようかなと考えています。

終わりに

かなり幅広いお酒が紹介されています。

お酒の本は、ワインのみを扱った本、ビールのみを扱った本のように、各ジャンルに特化した本が多くて、さらにその内容は通に向けて書かれたものが多く、お酒の世界の敷居の高さを感じるのですが、この本は広くわかりやすい内容になっています。

お酒を知りたい方にはお勧めの本です。
ではでは。

 

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