Benjamin DeanによるPixabayからの画像
「あの子とQ」
文庫版で発売されていたので読んでみました。
万城目さんの小説は、「鴨川ホルモー」が衝撃的すぎて、万城目さんの描く若者が好きなのですが、この本もいい!この等身大の若者の世界観好きです。
この本は、吸血鬼の女子高生のお話で、吸血鬼だけども現代世界に溶け込むように、血を吸わないで暮らすタイプの吸血鬼のお話で、17歳の誕生日を間近に控えた朝に、謎の監視がつくという状況になり、不自由を感じながらも、いろんなことが起きてしまいます。
で、ここまでは本の裏や帯に書いてある情報で前半戦なのですが、
この本の後半戦、いいんですよ。
さすが万城目さんの小説だなっていう感じの、スピード感、一気です。
一気に読んだ方が絶対いいですし、多分そうなると思います。
最近の万城目さんの小説は、前後編のようなちょっと分厚めに作品が多かったんですけど、この本は分量的には、一般的な小説くらいの厚さで、サラッと2から3日で読めるくらいのイメージです。
このところ、分厚めな作品が多くて、ちょっと万城目作品が敬遠がちだった人にもおすすめです。
面白かったです。
ではでは。