(Hermann TraubによるPixabayからの画像)
『「王室」で読み解く世界史』を読んでみました。
最近、学生時代の不勉強を取り戻すべく、歴史関係の本を読み漁っているのですが、
この本は「王室」の切り口で見た内容で新鮮でした。
世界史と本のタイトルに書かれていますが、現在どうなっているかまでの記述があります。
この本のすごいところは、かなり多くの国の「王室」について書かれており、
他の国との比較ができる点です。比較して見えることは多いです。
相当、執筆するのに手間がかかったんだろうなと思います。
初めは日本から始まりますが、日本が皇室として長く続いているのが、諸外国から
見た場合にかなり特殊な国なんだということも、読み進めていくうちに良くわかります。
世界史で起きる革命や戦争では、王室ごと消されてしまうパターンが大半で、
「王室」目線で歴史を読むと、争いで王室ごと消されてしまうパターンの国は、
国内情勢が安定しないケースが多いという印象を受けます。
300ページを超える本で、多くの国や地域を取り扱っていますので、一つの物語の
ようにならないので、一瞬で読み終わるタイプの本ではありませんが、書かれている
内容はわかりやすいです。
世界史に興味のある方には、オススメです。