「池上彰の世界の見方 中国~巨龍に振り回される世界~」
を読んでみました。
「池上彰の世界の見方」シリーズは、新刊が出るたびに読んでいるのですが、
今回の「池上彰の世界の見方 中国~巨龍に振り回される世界~」も良かったです。
以前に、「池上彰の世界の見方」で、「中国・香港・台湾: 分断か融合か」編
を読んだのですが、(その本もなかなか衝撃的な内容でした)
今回はもう少し中国国内の情報に踏み込んだ内容となっています。
さらに2021年10月刊行された本だけあって、今回はコロナウィルスに
ついての対応や、台湾との比較についても書かれています。
ニュースとかではあまり中国のコロナ対応の情報が、入ってこないので、
新鮮な内容でした。
比較的ニュースを目にする機会が多い、香港の一国二制度についての最新の情報も
書かれており、ここまでの歴史がどのような経緯で出来上がったのかが、
通しで書かれているので、断片的だったニュースから得た知識がつながりました。
私のイメージでは、中国は人口が多いことを背景に、まだまだなんの憂いも無く、
拡大し続けていると思っていたのですが、すでに2015年をピークに労働人口が
下降しているとのことで、イメージとちょっと違う面も発見できました。
「池上彰の世界の見方」シリーズを読むと、毎回思うのですが、私がニュースで
見る断片情報が繋がって理解していないんだな〜と、いつも思ってしまいます。
このシリーズは読んで損は無いと思います。
今回の「池上彰の世界の見方 中国~巨龍に振り回される世界~」ですが、
「中国・香港・台湾: 分断か融合か」編も併せて読まれることをオススメします。
歴史的なものは重複する部分があるありますが、前回が5年前に刊行されて
いますので、現代の状況がかなり変わっています。
中国共産党については、この2冊を読めば、基本的な知識は得られると思います。
では。