「働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる 」を読んでみました。
2019年に出版された本で、少し前の本になりますが、面白かったです。
日本人の働き方や、終身雇用、仕事の付き合い方や、働くことの捉え方など、
考えさせられる内容でした。
衝撃的だったのが、日本の終身雇用のシステムが、ずっと昔の明治や大正、
ややもすれば思想としては、江戸の昔からあるものだったと思っていたのですが、
戦後の高度経済成長期の1960年代に広がったシステムだったとのこと。
「え・・・嘘」
経済史の常識らしいのですが、義務教育で習った記憶がないです。
多分教えられていない・・・と思う。
そうなると最近耳にすることの多い「終身雇用の崩壊」のようなお話の見え方が
少し違って見えてきます。
「日本人が昔から大事にしてきたシステムが使えなくなってきた」
ではなくて、「最近できたシステムが使えなくなってきた。」
といった感じです。
結果、何も変わらないかもしれないけど、若い時に知っておきたかった・・・
この本は未来予測的な内容も書かれているのですが、終身雇用のお話など、過去と
現在の出来事も書かれており、「働き方」というものを考える機会になった本で、
さらに、今まで思い込んでいたことが、結構「コレ違ったんだ」といったことも多く、
そういった面でも刺激的な本でした。
面白かったです。