【三体】SFなのだけれど、SFにしては知識量、読書力が試される一冊。

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三体 (ハヤカワ文庫SF) [ 劉 慈欣 ]
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読書好きで、本屋さんが好き。
ならば、必ず知っているはずのこの一冊。

『三体』

内容は、毛沢東の時代の中国が最初の舞台で、そこから地球外の存在が徐々に明らかになっていくSF小説なのですが・・・・・

 

この作品は読書好きでも、脱落者が出てくるほどの一冊なんです。

 

今年になって発売された、ハヤカワ文庫版で約600ページくらいの分量で、長編ではあるのですが、この本の脱落者を産んでいる最大の理由は、600ページという物量ではなく「読み手の知識量」が大きく作用することが、最大の要因と思われます。

この本を深く楽しもうとするのならば、私が思うに
「近代中国史」「数学」「物理」「天文学」の最低限の知識が必要になります。
そして、この本のタイトルにもなっている「三体問題」という物理の世界に実際に存在する問題の概要を知っておく必要があります。

少なくとも、ただの読書好きの私は、その最低限以下の知識しか持ち合わせていませんので、「脱落者の気持ちはわかる」と思いながら読んでいました。

言い換えるのならば、「近代中国史」「数学」「物理」「天文学」の最低限の知識があるのならば、刺激的な一冊とも言えます。
実際に熱狂的なファンがいるのも事実で、私も熱狂的なファンのおすすめで、この本を手にしました。

 

いくつかのメディアで映像化されているのですが、この難解さゆえなのでしょうか、いずれも原作を忠実にプロットはできていないようです。(どう映像化しても、忠実な原作の再現は、伝えるのが難しい気がします・・・)

読書好きには、自分の読書力と知識量を信じて、トライすることをお勧めします。
(よくわからない!と思いながらでも、強引に読み切ることはできるので・・・)
約600ページくらいの分量とは思えないほど、読了するまでに長い時間がかかります。
じっくり取り組める一冊です。

ではでは。

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